大阪滞在雑記

大阪港でのイベントに続いて今度は阪急百貨店の催事で1週間梅田の方に来ています。何やら大阪づいている11月です。
こちらでは毎日仕事が終わるのが20時(日によっては21時)なので、それからどこかへ出かける時間も気力もなく、でも折角だからなあと近くの中古レコード屋を覗いたりして、でもってレコードを買ったりして、宿に帰って盤を眺めながらハイボールを飲むなどして地味に過ごしています。ここ2日間は毎年一緒に食事をしているお客さんと美味しいものを食べたりして楽しく過ごしたのですが、一日フルで働いてから夜飲みに行くと次の日の朝なかなか起きれないという状態で、己の体力の無さを実感しています。遊ぶにも体力が必要なのです。
そんな中、折角の大阪を堪能すべく今回は朝に喫茶店巡りなどを遂行しているのですが、大阪はコーヒーが安いのですよね。どこも300円以内で飲めるのです。ふらっと街を歩き、目についた良さげな喫茶店に入り、周りの大阪弁の会話を聞きながら、クセのある店員や客の様子を眺めながら、コーヒーを飲んで優雅な朝を過ごしています。これがなかなか楽しいのです。
クセといえば、阪急に毎日のように現れる超ミニスカートとハイヒールを履いたセクシー女装おじさんがいるのですが、このおじさん、スカートが短か過ぎて毎回パンツが見えているのですよね。サザエさんに出てくるワカメちゃんレベルでパンツが見えているのです。見る度に「これは大丈夫なのか、法に触れていないのか?」と思うのですが、別に裸を見せているわけでもなし、まあ違法ではないのでしょう。しかし目撃する度に「性癖のクセが凄いんじゃあ〜」とつい千鳥ノブの如くツッコんでしまう私がいます。おそらくセクシーな女性ファッションが好き過ぎて自分がその格好をするに至り、それを他人から見られて快感を得るようになったという一連の流れなのでしょうが、普段仕事は何やってんのかなとか、家族はどう思ってるのかなとか、おじさんにインタビューしたくなる衝動に駆られています。推定40〜50代くらいの細身のおじさんなんですけどね。なまじ脚が綺麗なので一瞬おじさんだと気付かないのです。おじさんはあの女性ものの衣装を買う時に試着をしたのでしょうか。「これ試着したいんですけど」「え、お客さまがですか?」みたいなやり取りがあったのでしょうか。
「私が着てはいけないのですか?それは私が男性だからですか?」
「いえ、そんなことはないですけど。ちょっと店長を呼んできます!」
「私が店長ですが、男性であるお客様がこちらを着用したいと?」
「はい。いけないのですか?洋服の前に人は平等かと」
「確かに。どんな洋服を着ようが人は自由です。ビバセクシー!」
みたいなリレーの果てに手に入れたセクシーファッションなのでしょうか。しかし店長もパンツがワカメちゃん並に見える着こなしをされるとは思わなかったことでしょう。世の女装家が衣装を買う時のやり取りが気になった大阪滞在です。
しかし出張しているとミル坊を撫でられないのがつらいですね。今朝も猫不足の中、コーヒーを飲んでおりました。クセのある客を眺めながら。