湯レス生活

梅田阪急の催事から戻ってからもまた別な催事の準備があったり、貸切り図書館があったり(tico moonさんのライブ、素晴らしかったです)、何やかんやと慌ただしく過ごしていたのですが、その間に自宅のガス給湯器の調子が悪くなりまして。スイッチを押しても付かなかったり、付いてもすぐに消えてしまうのです。
冬にお湯が出ないというのは寒がりの私には恐るべき事態です。「お願い!付いて!給湯器さま!」と懇願したり、はたまた「てめえ!付けや!甘ったれるな!」と檄を飛ばしながら連打するとたまに「あ、俺、給湯器だった!」と思い出したように付くのですが、やがて意識を失うように消えてしまうのです。いつぞやも一瞬スイッチが付いたので「わ、今のうちにシャワーを!」とダッシュで浴びようとしたら、途中で「パトラッシュ、僕何だか眠たくなっちゃったよ」という台詞と共に給湯器くんと傍らの犬の意識が徐々に薄れ、らららーん、らららーんと天使が舞い降り、天に召されて行った瞬間にそれまで熱かったお湯が突然冷たい水になり、「冷たっ!」と天使よりも高く飛び上がるというフランダースの犬的な展開でスイッチが消えたので、もう完全に故障と認定せざるを得ないのです。嗚呼、給湯器よその目に憧れのルーベンスの絵は見えたのか。
その後ダッシュで交換の依頼をしたのですが、工事に来られる日が最速で4日後という微妙な間が空くことになり。取りあえず休みの日は温泉施設に行き、あと1日は近所の清水湯という銭湯に入り、残り2日は入らないで凌ぐという風呂計画を立てまして。先日はその清水湯の方に行って来たのですが、なかなか新鮮でしたね。鎌倉に引っ越して来て初めての銭湯なのです。外観も内装もレトロな雰囲気で良い感じでした。(本当は2日連続で入りたかったのですが、隔日営業なのです。)中に入ると下駄箱があり、そこに靴を入れてガラガラと入ると番台におばちゃんがおり。そこで入浴料470円を払おうとしたらシャンプーを忘れたことに気付き、30円でシャンプーのミニボトルも一緒に買い。中に入ると昔ながらの銭湯といった趣で湯気が良い感じに満ちており。壁のタイルには金魚があしらってあり、ご近所のおじいさんたちが先客で何人かいて、その賑やかな雰囲気も込みで湯を楽しみました。よくよく考えたらボディソープもなかったのでシャンプーで身体を洗うという荒業で乗り切ったんですけどね。湯から出て髪の毛を乾かそうとしたらドライヤー使用料が30円と書いてあり。チャリンチャリンと30円を入れるとドライヤーのスイッチが入り、乾かしていたのですが、このドライヤー、微妙に風力が弱いのです。「頑張れ!ドライヤーくん!全力出せ!」と叱咤激励しながら乾かしていたら30円のリミットが来たのか突然「すみません…」とスイッチが切れ。もう少し乾かしたかったんですけどね。ドライヤーも給湯器も全てのスイッチが切れない世の中であれと思いながら湯を出た私です。
その後女湯の方に入っていた妻と一緒に神田川よろしく帰りました。湯のある生活は大事なのです。