焼肉とレコードと猫と

気付けば2月も半分を過ぎているのです。本当に早いのです。
先週は山田氏とタカテツさんとおおくぼさんと、昨年の大阪港でのイベントの打ち上げと称して焼肉を食べに行きまして。あのイベントからもう3ヶ月経ったのかと思うのと同時にまだ3ヶ月しか経ってないんだという不思議な感覚になるのは年を跨いでるせいでしょうか。
当日はレコード屋で待ち合わせしたのですが、案の定山田氏もタカテツさんも私も集まってから一通りレコードを見て回り、すぐ焼肉屋に直行しないのです。各々ハンターのような目付きでレコ箱からサクサクレコードを上げているのです。結局全員すべての箱のチェックをくまなく終えてから「じゃあ行こうか」となる辺り、真のレコ好きの性を垣間見た次第です。その後おおくぼさんとも合流し某焼肉屋に入店したのですが、みんな40オーバーの文系野郎なので、白飯片手に肉を焼きまくり「うりゃー、食うぜえ!カルビ10人前持って来い〜」みたいなノリでは全くなく、「肉はもたれるからちょっとで良いんだよね」「酒を飲むから白飯はいらないんだよね」「むしろ野菜を焼きたいよね」という控え目ムードで、我々はまだビールやハイボールを飲んでましたが、タカテツさんに至ってはゆずレモンティー(ホット)なる可愛いものをお供にチョイスしており、思わず「OLかっ」とツッコミを入れてしまった私です。ナムルなどつまみながら、焼いた肉を野菜と一緒に食べながら、ちびちびと酒を飲む(タカテツさんはゆずレモン)姿に「これが大人の焼肉やな!」となぜか自画自賛する我々でした。山田氏とタカテツさんとはこの間のライブで会ったばかりですが他愛のない話をしてリラックスし、久々に再会したおおくぼさんとも色々話せて楽しい会になりました。
その後2次会は山田家にてダラダラとレコードの話などしながら酒やコーヒーを飲み。折角山田家に来たのだからポチ実に会いたかったのですが、我々の前に姿を全く見せず、猫がいる気配すらしないのです。そんな折、「うちの娘が無愛想ですみません〜」とばかりにチミママが庭に姿を現し。思わず私は「わ、チミママだっ!可愛い〜」と写真を撮りまくり、窓越しではありましたがしばし交流が出来ました。帰り際「うちの娘をよろしく」と言っていたように見えたのは気のせいではないでしょう。
結局ポチ実の姿を見ることは叶わなかったのですが、帰り際に2階の窓を見上げると窓際から我々を見下ろすポチ実の姿がぼんやり見えまして。「わ、チミだ!お〜い!」と手を振るもポチ実は何もリアクションせずこちらを見ているだけなのです。こんな微妙な距離で窓越しにしか会えないなんて。まるでロミオとジュリエットみたいじゃないかと勝手にラブストーリーに置き換えつつ、ポチ実の可愛いシルエットに手を振って別れた私です。
その直後、山田氏からついさっきまで我々が宴に興じていたテーブルの上を堂々と闊歩するポチ実の写真がラインで送られて来て、いなくなった途端に降りて来るなんてつれないなあと思いつつ、チミも何だかんだ言って我々に興味があったのかしら、少しは距離が縮まったのかしら、などと思いながら帰路に着いた私です。
いつかポチ実をだっこ出来る日が来るのでしょうか。果たして。