草とten shoes台湾ツアー記その6 台北〜帰国編

怒涛の草テン台湾ツアーも無事行程を終え、最終日はオフにしてみんなで観光でもしようということになり。取りあえず台北市内へバスで移動しようとしたのですが、バスの乗り方が今いちわかりにくいのです。みんなでグーグルさんところのマップを頼りに乗り場を探し、「あ、あれに乗るんじゃない?」と目的のバスを見つけるも、我々の前をそのバスは無情にも素通りして行くのです。どうやら台湾ではバスが来たら「乗りますよ」の合図として手を上げないと止まってくれないらしいのです。そんなタクシーみたいなシステムがあろうとは。次に来たバスにみんなで「止まって〜」と一斉に手を振り、何とか乗り込めたのですが、私の交通カードだけ料金が足りなかったらしく、ピコーンピコーンと警報が鳴り止められてしまったのです。「どうしたことかっ!これは五十嵐に台湾でバスに乗らせないの会の会員による妨害行為なのかっ?」とパニクり、「ならば現金で支払いたいんですけど!」と言うも運転手さんは英語を喋れない様子で。見かねた岩崎さんがささっとカードを貸してくれて、その場で2人分を払ってくれたので何とか乗り込めたのですが、想定外のことが起こると焦りますね。どうやら初日に地下鉄に乗るのに使った交通カードにはデポジット分しか入っておらず、チャージがされてなかったせいではと推測されたのですが、その割に地下鉄に乗れたのは何なのでしょうか。その謎の答えは風に吹かれてるのさ〜と心の中でディランを歌って自らを落ち着かせた私ですが。海外ではバスに乗るだけで冒険なのです。
「これから女性陣はヘアサロンに行くけどゆうくんはどうする〜?」と聞かれ、台湾の地でおじさんがヘアに輝きを増してもらっても何なので、事前にネットで調べておいた中古レコードを扱っているリサイクルショップに行く旨を告げると、岩崎さんがその場でその店の名前を検索して。「あ、そのショップ、私たちの行く店から近いよ〜」と言うので、ヘアサロン近くのバス停でみんなで降りたのですが、いざそこからマップでそのリサイクルショップを探してみると「現地点から3.5キロ」と表示されるのであり。3.5キロて!全然近くないじゃん!と呆然としたのですが、どうやら岩崎さんの検索にヒットしたのは同じリサイクルショップの別店舗で、私の行きたい店とは違う場所だったのです。今からまたバスやタクシーに乗るのも何だし、まあ3.5キロくらいなら歩くか、と徒歩で向かいまして。見知らぬ台北の街をひとりで歩く心地良さです。自分は旅人なのだなあと悦に入りながら、風景を眺めながら50分ほど歩くと目的地のその店に到着しまして。
そこは日本で言うハードオフみたいな店で、CDやDVD、おもちゃや本などが雑然と並んでいるのです。その一角にレコード棚があったので早速掘り出しまして。やはりレコードを掘っていると落ち着くものです。1時間くらいは掘っていたでしょうか。途中岩崎さんから「終わったらみんなでSOGOに行って食事するのでそこで合流ね」と連絡が来ていたので、果てSOGOはどこにあるのかと調べたら現地点から3キロ離れているのであり。そうこうしてるうちにあやから電話があり、「もうSOGOに着くけど場所わかる?」と聞かれたので「実は目的の店がヘアサロンから3.5キロあって50分歩いて来て、ここからSOGOへはさらに3キロ離れているのだ」と答えると「3.5キロ?50分も歩いたの?馬鹿じゃないのっ?」と呆れられ。「もうタクシーで急いでSOGOに来て!」と言うのですが、レコードを買ってしまったので手元に現金が少なく、タクシーに乗れなそうなのです。どうしたものかと歩いていたら目の前に地下鉄の駅があったので、「そうだ電車で行こう」と相成り。交通カードにチャージして電車に乗ろうとすると再びあやから電話があり、「大変だ!ともちゃんが財布をなくした!」とのことで。岩崎さんがタクシーで支払いをした後、財布を置き忘れてしまったらしいのです。「今カード止めたり対応してるからゆっくり来て良いよ〜」とのことで。色々な事件が起こるものだと思いながらほどなくSOGOに着き、みんなと合流しまして。岩崎さん曰く海外用の財布だったので被害額が小さかったのが何よりですが、「隣であやちゃんがゆうくんと電話してて3.5キロだ、50分だと大騒ぎしてたから財布置き忘れちゃったよ〜」と風が吹けば桶屋が儲かるくらいの距離感で私が3.5キロ歩いたことに原因がある旨を報告して来るので、「それは言いがかりと称す案件では?」と静かに思った私です。台湾財布喪失桶屋繁盛事件として記憶に残る案件となりました。
そしてSOGOの地下でヘアに輝きを増した女性陣と鼎泰豊という有名店で食事をして。今回の旅の締めとなりました。ここもすべてのメニューが美味しく。とにかく毎回ご飯に外れのない旅でしたね。
その後はみんな自由行動となり、私とあやは折角だからとmoln商品の買い付けに行き。両手に買い付けた洋服を抱え、誠品書店というお洒落なショップを見学した後、ホテルに帰りました。(TAIPEIというオブジェの前で記念撮影しました。)最終日も盛りだくさんの内容でした。かなりの距離を歩いたので、さすがにくたびれましたけどね。
そして一行は次の日の早朝の便で無事に帰国しまして。まあ病気や怪我もなく旅を終えられたので良かったです。バンドも少しながら成長出来たのではないでしょうか。我々、帰宅して速攻ミル坊を撫で回したのは言うまでもありません。ミル坊のおかげで台湾の方々と交流出来たよ、と報告したら「へー、それは良かったにゃ」というような表情をしておりました。また機会があれば台湾に行きたいものです。
ぜひ11月24日の台湾凱旋ライブに足を運んでいただけたらと熱望する我々です。心からお待ちしておりますということで。