草とten shoes 台湾ツアー記その3 台中編

台湾ツアー、3日目はいよいよ實心裡生活什物店さんでの「草tenの展」初日です。巣巣、molnの商品に加えアユミさんの手作りの人形、私の張子が店内に1ヶ月間展示されるという草テンメンバーの魅力がぎゅっと凝縮された催しです。そもそもは2年前、草テン結成直後に岩崎さんがここのオーナーであるハナさんに「新しく始めたバンドの展示とライブを台湾のお店でぜひやらせて!」とお願いして実現に至ったという展示なのです。そして「折角台湾に行くのだからCDを作って売ろう!」ということでレコーディングも事前に完了し。ハナさんもハナさんで折角みんなが台湾にライブに来るならと、我々のためにどどーんと台湾四都市公演をコーディネートしてくれたという。岩崎さんとハナさんの社長力によって今回の台湾ツアーは実現したようなものです。何というか社長はスケールがでかいのです。
そんな今回のツアーの要の地とも言える實心裡生活什物店さんですが、ここがまた素敵なお店で。本や雑貨に囲まれた洗練された空間で、とても居心地が良かったですね。我々が会場に着くとすでにライブの準備がされており。機材をセッティングしつつ、それぞれの展示の商品を並べつつという、ミュージシャンと店主両方のモードを同時に発動させながら準備しまして。ハナさんは勿論、旦那さんの王さんもとても優しい方で、スタッフさんたちも笑顔で対応してくれて、とても雰囲気の良い空間が出来上がりました。巣巣の家具もmolnの作家さんたちの作品もアユミさんの人形も私の招き猫も不思議と調和しておりました。ライブの準備もバッチリで。ハナさんの飼い犬の小羊ちゃんがとても可愛く、すでにミル坊ロスになりつつあった私は「わ〜、可愛い〜」とわしゃわしゃと撫でまくって癒されてしまいました。猫と犬は世界を繋ぐのです。(「撫でる姿が異様でこわい」とメンバーから評されました。)
そしていよいよライブの時間になりまして。見知らぬ日本の新人バンドなのだし、お客さん少なくても頑張りますよ〜という心意気だったのですが、お店がSNSなどで広く告知してくれたおかげでたくさんの方にご来場いただき。前回は岩崎さんが英語でMCをしたのですが、この日は通訳さんが現場にいてくれて、草テンがどういう成り立ちのバンドなのか、なぜに台湾に来ているのかなど詳しく説明してくれまして。我々の話にうなづいてくれたり、笑ってくれたりとお客さんのリアクションも良く、とてもやりやすかったですね。最後の方には手拍子などもいただけました。あやの声も最初は緊張していたものの、後半からどんどん出ていたし、アユミさんも岩崎さんもリラックスして楽しんで演奏しておりました。とてもピースフルなライブになったのではないでしょうか。
ライブ後はスイーツなども振る舞われ、お客さんたちに向けて我々ひとりひとりがインタビューのような形で展示の説明などもして。展示もくまなく見ていただけました。私は念のため絵の具も持参して行ったので、招き猫に名前を入れたりしてお客さんと交流出来ました。店主たちが組んでいるという、このバンドの特徴をプレゼンするのに最適な場になったのではないでしょうか。みなさんに喜んでいただけたようで嬉しかったですね。
終演後の打ち上げでは台湾名物の火鍋をいただきまして。この打ち上げから我々の友人のかおりんもツアーに同行することになり、色々バンドの手伝いや撮影をしてくれることになりました。2種類のスープでいただく鍋は絶品でしたね。台湾ビールもぐびぐびといただいてしまいました。
ホテルに戻った後はあやとかおりんとちょっと近所のコンビニに買い物に行こうとなり。夜の海外の路地を歩いていると「ああ、自分たちは旅に来ているのだなあ」と実感させられました。台湾にはファミリーマート(「全家」という表記でした)やセブンイレブンなどがあり。夜のコンビニには若者が多く、日本とそんなに変わらない光景でしたね。おでんなどもちゃんと置いてあり。酒は日本の氷結や一番搾りなどもあったのですが、値段はちょっと高めでした。やはり台湾ビールが安くて美味かったですね。少し蒸す夜の台中の街を3人でふらふらと歩きながら、旅情に浸りました。
そしていよいよツアーも後半戦に突入です。何とあと2本もライブがあるのです。我々の体力は保つのでしょうか。果たして。











草とten shoes 台湾ツアー記その2 台北〜台中編

草テン台湾ツアー、明けて2日目はいよいよライブ初日です。この日は台北から新竹という場所に移動というスケジュールだったのですが、出発までしばらく時間があったのでメンバーそれぞれマッサージに行ったり市場に買い物に行ったりと空き時間を楽しみ。みんなで少しだけホテルの部屋でリハをした後はガイドあやこさんお勧めのお店に行って地元人気店のランチを堪能しました。ここも凄く美味しかったですね。
その後あやとあやこさんから「ゆうくんも一緒にマッサージ受けようよう〜」と誘われ、まあ折角旅先だし受けてみるのも一興かと、近くのマッサージ店に入り足湯と足裏マッサージ40分コースというものを体験してみたのですが、これがまあ痛いの痛くないのって。足の裏のツボというツボをゴリゴリと押されに押され、それはもう悶絶に次ぐ悶絶で、「あたたたたたたたたたたっ!」と北斗の拳ケンシロウの如き大きめの雄叫びを上げ続けながら40分を過ごしてしまいました。ツボを押されて痛がる度に「はい、ここ胃腸〜」「はい、ここ座骨神経〜」「はい、ここ背中〜」と悪い患部を日本語で述べて行くマッサージ師のお姉さんにより「嗚呼、己は斯くも全身不健康であるのか!」と教えられ、不摂生の反省もした次第です。最後の方には最も痛い箇所を「はいサービス〜」とグリグリと念入りに押され「あ、あべし!」と北斗の拳のザコキャラの如く死亡したのは言うまでもありません。岩崎さんとアユミさんも午前中に同じ店のマッサージを受けて悶絶していたらしく、メンバー揃ってライブ前にクリスタルキングよろしく愛と足の軽さを取り戻した次第です。YOUはSHOCKを身を以て体感しました。
その後、一行は台北から新竹へ移動し。日本で言う新幹線みたいな特急列車に乗ったのですが、列車の作りも新幹線そのまんまでなかなか快適でしたね。電車の旅はどこの国でも楽しいものです。この日のライブ会場は或者書店という本屋さんで、駅からタクシーで向かったのですが、いざ着いたら全然本屋さんぽくない見た目なので「ここ違う場所なんじゃねーの?運転手さんよう〜」と文句を言いながらぐるぐる回ってもらったら裏手に目的地があり。「運転手さんごめーん、やっぱここだったわ〜」と言いながら降り立った或者書店は昨日のBovenに匹敵するお洒落で素敵過ぎる書店なのであり。日本で言う代官山蔦屋みたいなお店というとわかりやすいでしょうか。1階は本に囲まれ、2階は眺めの良いカフェになっており、「もうここに住みたい〜」と思うくらいの居心地の良さなのです。しかも店のあちこちに草とten shoesのライブを告知する素敵イラストポスターが貼られており。スタッフさんたちも「ウェルカム草とten shoes〜」と笑顔で迎えてくれるのです。もう嬉しすぎるのです。いざセッティングとなるとちゃんとPA機材も揃っているし、キーボードも譜面台も揃っており。しかもモニター環境もやりやすいのです。見知らぬ日本の新人バンドがのこのこやって来て、どんな悪環境でもライブ頑張るっす!という心意気だったのですが、外タレの如く好待遇で迎えてくれるのです。本番前には我々のためにヴィーガン料理まで用意してくれて至れり尽くせりなのです。(この料理がめっちゃ美味しくて思わず声を上げてしまうほどでした。)今回のツアーを仕切ってくれた實心裡生活什物店のハナさんもこの現場から合流してくれ、あやこさんの旦那さんの幸坂さんも日本からこの会場へ直行し色々サポートしてくれ、何というか光栄極まりない好待遇でツアー初日を迎えまして。
ライブはお客さんゼロでも頑張るっすという心意気だったのですが、お店の方が店頭やSNSなどで広く告知してくれたおかげで予想以上にたくさん来ていただき。いざ本番が始まると岩崎さんによる英語のMCにいちいちうなづいたり笑ったりしてくれて、曲が始まってもリズムに乗ったり熱心に聴いてくれたり、「私の踊り子」に至っては泣いているお客さんもいたりして、あたたかいリアクションに感激してしまいましたね。(台湾の人にも伝わる友部さんの歌詞の凄さです。)最初は緊張で声が震えていたあやも段々愛と足の軽さと声の調子を取り戻し、岩崎さんも流暢な英語で場の空気を掴み、鍵盤を弾く予定じゃなかったアユミさんも楽しげに演奏しておりました。(当初鍵盤が用意されていない想定でリハをしていたのです。)バンドはアルバム全曲と新曲「月曜日にさえずる」とタカテツさんからいただいた「波の音が聴こえたら」を披露し、それはもう良い感じで本番を終えまして。
終演後はCDを買ってくれたお客さんにメンバー全員でサインをさせていただき、記念撮影や談笑などとたくさんのお客さんと交流出来て嬉しかったですね。見知らぬバンドがいきなり海外へ飛び込んでリアクションしていただける嬉しさたるやです。お店にCDも置かせてもらえたし、ポスターのイラストを描いてくれたスタッフさんとも記念撮影し(ポスターは記念に持ち帰りました。額装して飾りたく思っております)、会場を後にしまして。
我々、この日はライブ後に即移動という慌ただしいスケジュールでまたタクシーに乗り込んで駅へ向かい、再び新幹線で今度は台中へ移動しまして。移動中にビールなど飲んで軽く打ち上げしてしまった私ですけどね。(新幹線内では飲食しても良いのです。)みんなも思わぬ好リアクションに高揚しておりました。
いざ台中に着いて宿泊先のホテルへ行ってみたら、お洒落なデザインのなかなか良い感じの建物で。フロントの方が日本語を少し話せたので、私のギターを見て「コンサートですか?」などと話しかけてくれて。今回8キロ近いギターのハードケースを毎日持ち歩くのが一番しんどかったのですが、これを見ると「あ、ライブしに来ているんだな」とすぐに理解してもらえるのは良かったですね。
そんなわけでツアー初日は大成功で終えることが出来ました。疲れで泥のように眠ったのは言うまでもありません。明日はいよいよ草テンメンバーによる展示の初日なのです。





草とten shoes 台湾ツアー記その1 台北編

11月1日、記念すべきアルバム発売日から幕を開けた草とten shoes台湾ツアーですが、初日はまず台北入りするところから始まりました。成田空港でメンバーと、今回ガイド兼お手伝いで同行してくれるあやこさん(岩崎さんのお姉さん)と合流し、一同台北行きの飛行機に乗り込みまして。あやこさんは過去8回ほど台湾を旅しているという強者で、今回のツアー日程と宿泊先、交通手段など詳細が書き込まれた旅のしおりを作成して来てくれて、とても心強かったです。(我々毎日これを参照しながら行動しておりました。)岩崎さん、アユミさん、あやとメンバーみんなは「台湾の食べ物楽しみ〜」「何食べよう〜」と演奏とは若干違うベクトルでテンション高めでした。初めてのツアーがいきなり海外というのもこのバンドらしいといえばらしいのでしょうか。
台北までは3時間弱のフライトで、私は落語を聞きながら過ごしていたのですが、聞いているうちにウトウトしてしまい。「芝浜」の「やめとこう、また夢になるといけねえ」のサゲの部分でふと目を覚まし、一気に江戸の世界から台北への機上へと引き戻され、まだ少し時間があるので再び寝ようかと思ったのですが、「やめとこう、このフライトが夢になるといけねえ」と江戸の心意気でしおりなどを眺めているうちに台北に到着しまして。
空港では入国審査のゲートを通って台北の地に降り立つのですが、どうやらパスポートを見せつつ顔を撮影し、指紋を採取するシステムらしいのです。私が並んだゲートの担当の方がメガネをかけた「ちょっとSっ気のある美人教師レイコ」といった風情のお姉さんで、やけに客に対して当たりが強い感じが見て取れたので、「私はあの女教師レイコの審査をうまく切り抜けることが出来るだろうか」とドキドキしながら並んでいると私の番になり。いざレイコ先生の前に立つと「パスポート!」といきなり強く上から言われ、「は、はいっ!」と気弱な生徒の如くおずおずと差し出すと「新人バンドのくせに生意気に台湾ツアーだなんて!」となじられているような雰囲気で顔を見られ、撮影され、次に指紋を採取される段になり。採取の際、自分の両手の人差し指をカメラに当てるのですが、これがまたなかなかうまく撮影出来ないのです。カメラがピッと小気味良い音を一向に鳴らさないのです。「オレの指紋、頑張れ!己の刻んできた44年の歴史をレイコとカメラにぶつけろ!」とマイ人差し指をこれでもかとグイグイカメラに押し付けているとレイコから「左手っ!」と体言止めによる上からの命令が飛び。思わず「は、はいっ〜!」とビクッとしながら左手の指をさらにこれでもかとカメラに当てるとピッと鳴り、ようやく撮影が成功したらしく。「もういいわよ、行きなさい!」とレイコ先生に言われ、「はいっ!う、うわ〜ようやく終わった〜」とホッとしながらエスカレーターを降り、待っていたみんなと合流し、さあタクシーに乗ろうかという段になってある異変に気付いたのです。そう、私のパスポートが手元にないのです。先ほどレイコ先生から戻されずにゲートをくぐり抜けて来てしまったのです。
「おいおいおいおいおい、マジかっ!」となり、急いで戻ろうとするも警備の人たちに「ここからはもう戻れないぞ!」と何度も止められたのですが、その度に「こちとらパスポートが戻って来てないんじゃ!ボケ!緊急事態なんじゃ!!」とルー大柴並みの英語力を駆使し各地をするりと潜り抜けながら先ほどのゲートまでダッシュで戻り。ハアハアと息を切らせながら再びレイコ先生のところへ行き、「あの〜私のパスポート戻されてないんですけどっ!?」と言うと、レイコ先生はこちらを振り返り、「遅かったわね」みたいな表情の後、指でメガネをくいっと上げながらニヤリと笑みを浮かべ、「1番ゲートにあるから取りに行きなさい〜」と静かに言うのです。何じゃその放置プレイは!ていうかパスポート渡し損ねたのならその場で声掛けて呼び戻せや!何笑みを浮かべながらこちらの動揺を眺めとんねん!メガネをくいっと上げながらニヤリじゃねーよ!こちとらパスポートなしで移動しちゃうところだったんだぞ!わーんわーん!と(心の内に)叫びながらダッシュで1番ゲートに走り、「私のパスポートがここにあるって聞いたんですがっ!?」と問うと担当の人がデスクに無造作に置かれたパスポートを手に取り「え、これお前のか?」と見せると確かに私の物であり。「イッツマイン!!」とルー大柴の如きテンションで叫びながらダッシュで担当者の手から奪い取り、私のパスポートは無事手元に戻ったのでした。いやー危ないところでした。レイコ先生の放置プレイに弄ばれ、興奮する人もいるのでしょうが(いるのかしら)、私はもうこの手の授業はノーサンキューだと思った次第です。
そんなレイコ先生の個人授業を終え、一行はようやくタクシーで宿泊先に向かいまして。車中から看板に並んだ漢字の数々を見て「あ〜、台湾に来たんだな〜」と実感しましたね。この間ラトヴィアに降り立った時とはまた違う感動がありました。やがて到着した宿泊先は入口こそ古めかしい感じでしたが中は小綺麗なとても良い感じのホテルで。(今回岩崎さんが宿泊先を全員分手配してくれました。)みんなチェックインし、いざ自分たちの部屋に入ろうとしたのですが、ここのドアの鍵がなかなか開かないのです。何度どう回してもビクともしないのです。「オレの腕、頑張れ!己の刻んできた44年の歴史をドアと鍵にぶつけろ!」とこれでもかと鍵を回すのですが開かないのです。「ゆうくんは鍵開けるの下手だな〜」と代わりにあやが開けようとするもやはり開かないのです。これは「五十嵐に台湾のホテルの部屋に入らせないの会」の会員による妨害なのか?ひょっとしたらレイコ先生のSプレイがここにまで及んでいるのか?いずれにせよ部屋に入らないことには休めないぞとあせり、再度フロントに戻り「鍵が開かないんですけど?」と言うとフロントの可愛いお姉さんが「では一緒に部屋まで行きますね!」と付いて来てくれて。お姉さんは私のギターケースを見て「バイオリンですか?コンサートでいらしたんですか?」と聞くので「いや、これはギターです。今回はバンドのツアーで来たんです。私はギターを弾くのです。ふっふっふっ」と話しながら「台湾の美人ホテルマンと会話する日本のギタリスト」をつい小粋に演出してしまったのですが、それくらいの小粋は許して欲しいものです。なにせレイコ先生の地獄授業の後ですもの。結局鍵はお姉さんに開けてもらったのですが、この鍵はクセが強いらしくその後も度々開かなくなり、何度かトライするうちに開けるコツがわかりました。まあこういうのも旅の醍醐味というものです。
そしてようやく荷物を置いた一行はツアー最終日にライブをする予定のBoven雑誌図書館という書店に機材の下見と挨拶を兼ねて行くことにしまして。MRTという地下鉄に乗って移動したのですが、旅慣れたあやこさんがみんなに悠遊カードなるものを買って配布してくれまして。これは日本で言うPASMOみたいなカードで、これにチャージするとコンビニなどでの買い物でも利用出来るのです。それを改札にかざし、地下鉄で移動する草テン一行。早速ツアーぽい雰囲気になって来ました。ちょうどラッシュ時だったのか電車内はなかなか混んでおり。あやこさんによると「台湾では地下鉄は飲食禁止」とのことで、国によってルールが違うのだなあと思った次第です。
そして着いたBovenはお洒落なブックカフェで。店内には日本の雑誌がたくさん並べられているのです。こんな素敵な場所でライブをするのか〜と数日後の自分たちを想像して身の引き締まる思いがしたのですが、同時に楽しみにもなり。スタッフさんたちに挨拶し、機材の確認をし、記念撮影もし、会場を後にしました。そして敏腕ガイドのあやこさんに連れられ、お楽しみの夕食タイムになり。そこから10分ほど歩いて行った先はあやこさん推薦のお店ということで人気店なのか平日なのに混んでいて、しばらく待ってから入店したのですが、小籠包などどれも美味しくて満足でした。(この日はあやの誕生日だったのでお祝いも兼ねて乾杯しました。)台湾ビールも飲みやすくて、滞在中はずっと台湾ビールばかり飲んでおりました。メンバーみんなのテンションも美味しい台湾料理によって保たれておりました。ツアーに於いて食は大事なのだなと実感した次第です。台北の街は車も人通りも多く、たくさんのスクーターが溢れんばかりに道路を走っており、20年前に台湾に来た時と変わらない光景だなと思いました。(1台のスクーターに3人乗って爆走している様は爽快でした)
そして満腹でホテルに戻り。ようやく旅の初日は終わりました。寝る前には「この旅が夢になるといけねえ、否、レイコ先生の地獄授業はむしろ夢になってくれい」と逆芝浜状態を望みながら眠りにつきました。
草テン台湾ツアー、明日からがいよいよ本番なのです。


「月曜日にさえずる」発売、そして台湾ツアー

草とten shoesの1stアルバム「月曜日にさえずる」ですが、いよいよ明日11月1日に一般発売になります。巣巣とmolnで先行販売をしておりましたが、ついに全国に向けてこのアルバムが旅立つ時が来たのです。本日10月31日のフラゲ日に手にする方もいらっしゃるでしょうか。聞くところによると、タワーレコード渋谷店、横浜ビブレ店では試聴機にも入れていただけるそうです。私が昔やっていたバンド各駅停車やfishing with johnのアルバムも過去に試聴機に入れていただいたことがあるのですが、嬉しくて何度もお店に試聴に行った思い出があります。「ほほう、こりゃ良いアルバムだな」というリアクションをしながら、一般のお客さんの振りをしながら聴くのです。主演男優賞を獲得するくらいの高度かつ繊細な演技で。去り際にCDを手に握り「よし、これを買おう!」などという独り言を添えて。みなさんもハロウィンにちなんで「草とten shoesのアルバムを試聴機で聴いて、気に入って購入に至る人」の地味コスプレをぜひかまして欲しいものです。(コスプレだけでなく実際に購入して欲しいですが。)試聴機の入れ替わりが早いので、台湾から帰って来たらもうそのコスプレも出来ない可能性があるのが残念です。
そうそう、アルバム発売日から我々台湾にツアーに出かけるのです。實心裡生活什物店という素敵なお店で草テンメンバーの展示を1ヶ月させていただき、インストアライブも行うのですが、折角台湾に来るのだからと他のライブ場所もセッティングしていただいたのです。展示は巣巣、molnの商品やアユミさんの人形、私の張子などがずらりと展開される予定です。實心裡生活什物店さんのフェイスブックに詳細が載っております。どんな反響をいただけるのか楽しみです。ツアーの詳細、展示の詳細は以下になります。
〈新竹〉11/2(金) 19:00〜at或者書店
https://www.orbookstore.com/
新竹縣竹北市文興路一段123號
〈台中〉11/3(土) 15:00〜at實心裡生活什物店
https://www.facebook.com/solidartshop/
台中市南屯區大容東街10巷12號
〈台南〉11/4(日) 16:00〜
at 正興街蜷尾家冰淇淋前廣場
台南市正興街92號 前廣場
台北〉11/5(月) 19:00〜
at Boven 雜誌圖書館
https://www.facebook.com/boven437/
台北市大安區復興南路一段107巷5弄18號 02 2778 7526

「草tenの展」11月3日(土)-30(金)
at 實心裡生活什物店
408 台中市南屯區大容東街10巷12號
草ten生活雜貨及創作展
展期 2018/11/3-11/30
開幕音樂會 11/3 14:30-15:00
開幕茶會 11/3 15:00-17:00


台湾に行くのは20年振りくらいでしょうか。前回も張子の展示で行ったのですが、流石に街の印象も変わっていることでしょう。当時台湾では「ちびまる子ちゃん」が大人気で、街行く子供たちがみんなまる子のTシャツを着ていたのが印象的でした。さくら先生が亡くなって残念だなあという気持ちも台湾の方々と共有出来るでしょうか。台湾在住の方や旅行中の方など、ぜひどこかにお立ち寄りいただけたら嬉しいです。實心裡生活什物店では長く展示も行っています。タイミング合う方はぜひ覗いてみて下さい。
草とten shoes「月曜日にさえずる」はアマゾン、楽天などネットでも購入出来ます。ぜひその右手で(あるいは左手で)、お忙しい方は猫の手でも借りて、ポチっとクリックして下さい。あるいはタワーレコードなどお店でぜひご購入下さい。何卒よろしくお願いします。

月曜日にさえずる [KATS-001]

月曜日にさえずる [KATS-001]

草とten shoes 「月曜日にさえずる」に寄せられたコメント

いよいよ11月1日にリリースされる草とten shoesの1st アルバム「月曜日にさえずる」ですが、ありがたいことに推薦コメントをいくつか頂戴しました。こういうお言葉をいただくと励みになるし、嬉しい気持ちになるものですね。下記にずらりとご紹介したいと思います。ぜひこれらのコメントを一読していただき、興味を惹かれましたら(否、惹かれなくても)CDをお手に取っていただけたら嬉しいです。
アルバムに楽曲を提供してくれ、コーラスにも参加してくれた山田稔明さん、何度かライブでご一緒し、今回のアルバムには未収録ですが草テンに楽曲を提供してくれた高橋徹也さん、巣巣での展示やワークショップなどでお世話になっているはしもとみおさん、11月24日molnでのレコ発でご一緒する青羊さん、同じくmolnでご一緒する高橋久美子さんとそうそうたる方々にお言葉をいただきました。感謝です。これらの言葉を額に入れて飾りたいくらいの気持ちでいます。いっそ背中にタトゥーで刻みたいくらいくらいですが、それだと温泉に入れないのでエアーで刻みたいと思っている私です。ではご紹介します。


「月曜日にさえずる」に寄せて 山田稔明(ミュージシャン)

音楽を生業にしていると、“音を楽しむ”という文字通りのことをついつい忘れてしまっている刹那に気づいて、ため息をつくことがある。日々の忙しさにかまけて大切なことを適当にやり過ごしてしまったり言い訳をしてしまうときに、背伸びをして真っ直ぐな目を向けてくる猫と見つめあって「ああ、ちゃんとしなくちゃな」と思うときがある。草とten shoesの音楽を聴いて感じるのはそういうときに思うような、立ち止まって振り返るという感覚。間違っても何回だってやり直して、初期衝動を決して忘れないということ。
ビギナーズ・ラックが永遠に続くような軽やかな楽団になってほしい。


月曜日の魔法 高橋徹也(ミュージシャン)

 ライブ翌日の午後だったか。まだ少し疲れの残る頭と体で、ぼんやりと草とten shoesのデビュー・アルバム『月曜日にさえずる』を聴いていた。凄く良かった。最初から最後までずっと心地良い時間が流れていた。あれこの感じ、前にどこかであったような。まだピントの冴えない頭が考える。そう、それはいつかの月曜日の魔法だったのだ。雑貨屋さんの店主が始めたこの異色のバンド。それぞれのお店の定休日が月曜日という偶然に導かれ名付けられたタイトル。かつて僕も雑貨屋さんでバイトをしていた時、やはり定休日は月曜日だった。賑やかで慌ただしい週末を終え、人出の少なくなった街並みを歩くのが好きだった。澄んだ空気。まだ誰の足跡も付いていない真っさらな雪原を歩くように。このアルバムを聴いていると不思議とそんなことを感じてしまう。月曜日の店主たちが奏でる音楽に、僕はすっかり魅せられてしまったのだ。


「月曜日にさえずる」を聴いて はしもとみお(彫刻家)

 よく晴れたお休みの日にホームパーティひらいて、大好きな仲間たちを呼んで、洗濯したテーブルクロスをひいて、美味しい料理をならべて、そんな時に聴きたい音楽。 さわやかな朝や、風の吹く日のドライブ、休日のお部屋のお掃除なんかにもぴったりくる。日々の生活のたくさんの風景で、愛らしいこの手描きの手紙のような音楽が、私の心の奥にほんの少しの勇気をあたえてくれる。それは、出不精で人見知りな私に、「さあ、お出かけしてみよう、人と会ってみよう!」みたいな、勇気。 そうか、扉のような音楽なのかもしれない。


鮮やかな景色が見えてくる 青羊(けもの) (ミュージシャン)

 草とten shoesのリーダー岩崎さんが以前言ってた「一日の終わり、好きな人と美味しいものが食べれれば、だいたいOK」という言葉を私は何度も思い出すんだけれど。その言葉が曲に詰まっているなと、思いました。日常、耳を澄ましていると聴こえてくるもの、が音となり、じんわり幸せ。歌詞に色がたくさんでてくるから、目の前に鮮やかな景色が見えてくる。桃色爆弾がわたしのイチオシ。


高橋久美子(作家・作詞家)

なんて自由に音を楽しんでいるんだろう。
いいなあ、いいなあ。
こういう楽しさを忘れちゃいけない。
草tenを聴くといつも胸の奥で眠ってた大事な気持ちが目を覚ます。
私達は生きている。力を合わせたら何だってやれるんだ。


草とten shoes「月曜日にさえずる」はアマゾン、楽天などで購入出来ます。ポチッとその右手(あるいは左手)をクリックして下さると嬉しいです。何卒よろしくお願いします。

月曜日にさえずる [KATS-001]

月曜日にさえずる [KATS-001]

月曜日にさえずる〜草とten shoesレコ発ライブ@巣巣

先日巣巣で行われた草とten shoesの1stアルバム「月曜日にさえずる」発売記念ライブ、無事終了しました。たくさんのご来場をどうもありがとうこざいました。
ライブ前々日にブックレットが、前日にCDが到着というギリギリ進行でしたが、何とか当日にはグッズ類含め全アイテムが手元に揃いまして。昼からメンバーみんなで会場入りし、紙ジャケにCD本体とブックレット2種類を封入し、袋に詰めてシールを貼るという内職のような作業をせっせと行い、初めてのアルバム「月曜日にさえずる」を自らの手で完成させて行きました。いきなり商品を手にするより、こうして手作業を経て完成させるとさらに愛情も増すというものです。CD盤やブックレットを直接手にするとそのデザイン性の高さに改めて驚かされ、デザイナーりえさんの手腕に唸らされた我々です。「りえさん凄い〜」などと口にしながら、岩崎さんお手製のおにぎりを食べながら作業をし、商品を完成させると今度はテーブルにグッズ類をディスプレイする作業です。流石は店主たちの集まりです。商品を売ることにかけてはプロなのです。今回りえさんがうちの壁紙をイメージして作成してくれたデザインがジャケットやブックレットに使われているのですが、その壁紙デザインをレターセット、ポストカード、ミラーなどにグッズ化し、私はその柄の招き猫を作り販売することにしまして。テーブルにはそれらの商品が賑やかに並び、さらにお祝いでいただいたお花や電報もその横に添えて華やかな展開になりました。(お花をたくさんの方にいただいて感謝です)
しかし物販ばかりを充実させて終わりではないのです。この日は演奏がメインなのです。今回は録音に協力してくれた上野洋さんにPAも担当してもらい、音響の環境を整えていただきました。(あやは初めてモニターで自分の声を返してもらい「こんなやりやすいのっ?」と感激しておりました。)その後山田氏も会場入りし、リハーサルは滞りなく進み、いよいよ開場です。
アユミさんが受け付けをし、岩崎さんがお客さんを誘導、私とあやが物販を担当と、すべてセルフで行うのが草テンなのです。ありがたいことにライブ前なのにCDやグッズがたくさん売れて「いらっしゃいませ〜、はいおおきに〜、なんぼでも売りまっせ〜」と商人魂全開で接客しているうちに本番の時間になり。慌てて商人モードから音楽家モードへ気持ちを切り替え、本番に臨みました。
あやは最初こそ緊張で縮こまっていましたが、後半からどんどん声も出て来て、岩崎さんもリハで間違えまくっていたのに本番では何故か出来てしまうという脅威の本番力を発揮し、アユミさんも普段ピアノレッスンをしているホームと言える巣巣で楽しげに旋律を奏でておりました。友部正人さんのカバー「私の踊り子」では急きょ上野さんがフルートで加わり。当日のリハ時に「上野さん、この曲でフルートお願い出来ますか?」といきなり打診したのに、譜面もなしに完璧に演奏出来たのは流石でしたね。上野さん曰く「ミックス時に100回以上は聴いたので曲が頭に入ってました」とのことでしたが。おかげでドラマチックに盛り上がり、私には可愛い踊り子が巣巣を舞台に華麗に踊る姿が心に浮かびました。
そしてこの日はアルバム未収録の新曲も披露し。まずは高橋徹也さんに提供していただいた「波の音が聴こえたら」という三拍子の静かな曲です。「鎌倉の海ぽくて、あやさんの声にも似合うと思います」とのことでいただいたのですが、これがまた美しいメロディとちょっと切ない歌詞が沁みる名曲なのです。本家タカテツさんの表現力と色気を再現するのは難しいので、ちょっと可愛らしい感じでアレンジしてみました。リハで聞いていた上野さんが「あれ、これタカテツさんの曲ですよね?」と気付き、「この曲の録音、私がやったんですよ〜」とのことで、上野さんの録音を聞きながら我々練習をしていたことを知りました。初披露が上野さんの前というのも不思議なタイミングです。客席には作者のタカテツさんもいたのですが「いやーすごく良かったですよ〜」と笑顔で褒めてくれたので、ホッとした我々です。タカテツさんはいつでも優しいのです。そして私の書き下ろした新曲「月曜日にさえずる」も初披露しまして。アルバムと同じタイトルの曲ですが、アルバムには入っていないという曲です。私の中のソフトロック魂を発揮させたコード進行とメロディで、メンバーから「難しい〜」と言われながらも何とか演奏出来ました。(メンバーから「ソフトロックって何?」と言われたのでYouTubeのリンクをあれこれ送って参考音源を聞かせました。)
そんな新曲披露もありつつ、我々の本編は終了し。次は山田氏の登場です。ダンラナチュールさんのプリンをお客さんに配布している間に(このプリン、私もいただいたんですが凄く美味しかったです)、山田氏と草テンの繋がりやバンドの歴史などを彼の視点から振り返り、いかにしてこのレコ発ライブに至ったかを彼なりのお祝いの言葉と共にわかりやすく語ってくれて流石でしたね。この日山田氏は音源化されていない新曲を中心に歌ってくれまして。個人的には私が山田バンドのツアーに同行した際に大阪で演奏した「saturday song」が心に響きました。あの日の大阪までのドライブの光景を思い出しながらしみじみ聴いてしまいました。この曲で歌われる「車で海まで出かけようぜ」の海と、「波の音が聴こえたら」で歌われる海が同じ海で、登場人物が交差するような不思議な感覚がありました。「今日は折角上野くんが来てるので一緒にやります」とのことで、途中から上野さんも演奏に加わり。ゴメスの「bluebird」を久々に聴けました。タカテツさんが「山田くんは使える人材をとにかく使うのが上手だよね。コキ使うとも言うけど(笑)」と冗談ぽく言っておりましたが、私も1曲鍵盤ハーモニカで加わり、山田氏と上野さんと私というレアな編成で「glenville」を演奏しました。話題の新曲「小さなハートブレイク」も聞けたし、店主岩崎さんのリクエストで「ホウセンカ」も演奏されるなど、盛りだくさんの内容で本編は終了しまして。
アンコールでは再び草テンが合流し、山田氏と上野さんと全員で「小さな巣をつくるように暮らすこと」を演奏しまして。岩崎さんの著書がきっかけで生まれ、岩崎さんのお母さんが聞いて号泣したという名曲です。山田氏が「岩崎さんも感無量でしょ?自分のレコ発ライブでこの曲を演奏出来て」と泣かしにかかるのですが、岩崎さんはニコニコして一切泣かないといういつものやり取りが繰り広げられておりました。そして山田氏が我々のために書き下ろしてくれ、アルバムの1曲目に収録された「冬の日の幻」を全員で演奏しまして。この曲の録音時には山田氏がスタジオに遊びに来て、その場でコーラスも入れてくれたのです。この日は山田氏がハモりを入れるなど、特別バージョンでお送りしました。そんな記念すべき曲で締め、無事レコ発ライブは終了しました。
ライブ後はまた「はい、グッズ売りまっせ〜」と商人モードになり、招き猫を買ってくれたお客さんには「いやー、これ手描きなんですよ〜」と職人モードになり、全員でCDにサインを書くという段にはまた音楽家モードになり、何だか忙しかったですね。たくさんサインを書かせていただき、嬉しい限りでした。みなさんの感想が沁みました。この日はタカテツさんや近藤さん夫妻や、たまたま東京に来ていたむぎ(猫)の飼い主のゆうさくさんなどもいて客席も豪華でした。楽しく打ち上げをして長い一日が終わりました。
そんなわけで「月曜日にさえずる」がいよいよ世に放たれました。一般発売は11月1日からですが、巣巣とmolnではグッズと共にお買い求めいただけます。これはもうぜひお手に取っていただきたく。よろしくお願いしますということで。



草とten shoes 手紙のように

11月1日発売の草とten shoesの1stアルバム「月曜日にさえずる」ですが、アマゾンで予約を開始し始めました。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%88%E6%9B%9C%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%95%E3%81%88%E3%81%9A%E3%82%8B-KATS-001-%E8%8D%89%E3%81%A8ten-shoes/dp/B07HXCS5XV/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1539383748&sr=1-1&keywords=%E8%8D%89%E3%81%A8ten+shoes
いよいよこの作品が世に放たれるのだなと実感が増して来ているこの頃です。今回デザインを担当してくれたデザイナーの吉積里枝さんが渾身のジャケットとブックレットを作ってくれており、それはもう素晴らしいものが出来上がりつつあります。ダウンロードとストリーミングが主流の昨今に於いてCDという物体をどう魅力的な商品としてパッケージするのか、プロのデザイナーさんの矜持というやつを見せられ、我々ただただ感動している状態です。これはもうCDでぜひ手にしていただきたく思っている次第です。
今回はジャケットの打ち合わせの段階で「手紙をテーマにしたい」という提案を我々出しており。というのもアルバムラストを飾る「草とテンシューズ」という曲に「手紙のように歌うわ」という一節があり、それを主軸にしたら良いのではと思いついたのです。そこからジャケットを手紙に、ブックレットを封筒のように見立てるというアイデアが出され、歌詞を手紙の文面のようにしよう、切手にはうちの愛猫ミル坊を載せようなどと詳細が決まり。歌詞を折り畳んで封筒のように収めるというアイデアがその場でりえさんから出され、それを受け「グッズでレターセットも出せるね!」などと早くもグッズ展開に話が飛ぶ辺りが店主ならではでありましょうか。色々とアイデアが固まったのです。(そんなアイデアの元となった「草とテンシューズ」はこちらで試聴可能です。)https://soundcloud.com/user-905801191/lrkiswxtdzz9
りえさん曰く「メンバー全員のテイストを出したい」とのことで、当初素材としてプロのイラストレーターやカメラマンに頼むという選択肢もあったのですが、それをあえて排除し、メンバー自身のイラストや写真を駆使してりえさんが草テンならではの世界観で上手にまとめてくれました。岩崎さんに「こういうイラストを描いて」と指示し、メンバーのインスタをチェックしては「この日にアップしたこの写真を送って」と指示を出し、結果メンバーだけの素材で作られることとなったのです。「素人の店主たちがバンドを始めた」というこのバンドのコンセプトを理解し、初期衝動のようなものを掬いとってプロの手腕でまとめてくれたのです。その手腕には感心させられっぱなしでした。歌詞カードを開ける際、封筒を開ける時のドキドキ感を味わっていただけるのではないかと思います。言葉も隅々までデザインされ、歌詞を書いた私も「こんな素敵なドレスを着させてくれたのか!」と作者冥利に尽きました。フォントも背景の写真も素晴らしくて詩集を出版する喜びに似たものを感じました。
ステッカーのキャッチコピーやプレス用の文言なども私が書いたのですが、そこは山田氏が「このひと言をこう変えたら良いんじゃない?」とさり気なく添削してくれ、結果良いものに仕上がりました。今回のアルバムにまつわる言葉のあれこれは私と山田氏の合作と思っていただいて構わないかと。そんな山田氏が書き下ろしてくれた提供曲「冬の日の幻」はどーんとアルバム冒頭に収録しました。soundcloudで試聴出来るようになっています。https://soundcloud.com/user-905801191/qhabqnji0hki
ぜひ山田ファンはマストで買っていただきたく。山田バンドでお馴染み上野さんもフルートで参加していますし、他の曲では安宅さんも参加しています。これを買わずして山田ファンを名乗ることは許されないぜと半ば脅しのような感じで強く申したい私がいます。そこのあなた、買うのです。買わないと良い感じで年を越せないぜっ。アマゾンでポチッとするのです。
あれこれ書いて来ましたが、実は私もまだ現物を手にしていないのです。レコ発ライブの前日に現物が届く予定です。そんなギリギリ進行なのかと驚かれるでしょうが、その通りなのです。みなさんとほぼ同じタイミングで現物を手にして感激したく思っている我々です。まずは10月20日の巣巣でのレコ発にご来場よろしくお願いします。来場するのです。ポチッとするのです!!
10月20日(土)等々力巣巣
「草とten shoes」1stアルバム「月曜日にさえずる」発売記念ライブ
出演:草とten shoes/山田稔明 
ゲスト:上野洋
18:30開場/19:00開演/3500円お菓子付



宣伝に次ぐ宣伝で読まなきゃ良かったと思った方もいらっしゃるでしょうが、ここで宣伝しないでどこで宣伝するというのでしょう。そこはもう海よりも広い心で許して欲しいのです。宣伝マンと化して宣伝に明け暮れる日々を送らねばならないのです。そんな宣伝マンとして10月を過ごしています。少しひんやりするようになって来ました。みなさん風邪などひかぬようご自愛下さい。そしてポチッとして下さい。楽天でも買えます。

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