無比なる夏へ

嵐の相葉くんの出演しているムヒのCMに於いて
相葉くんはムヒを患部に塗り終えた後「はひょ〜」なる言葉を発するのですが、
あの「はひょ〜」なる台詞は当初より台本に明記してあったのか、
それとも現場で急遽あれに決定されたのかが気になるのですが、
本当は「ふひょ〜」とか「ふひ〜」とか「むひ〜」だとか明記してあったものを
彼独自の言語感覚でアドリブにて「はひょ〜」と変更したのか、
「ここで相葉さん、気持ち良さを現す溜息を」とだけ明記してあったものを
彼独自の役者としての勘で「はひょ〜」という言語を選ぶに至ったのか、
いずれにせよその「はひょ〜」を聞いた監督もしくは広告会社の人が
「相葉くん、それでいこう!」とゴーサインを出したからああなったのであり、
たくさんの人とお金と時間と労力を費やした末の「はひょ〜」なのだなと思いながら聞くと
実に深い溜息であるなと思わされるのですが、
その割に彼の発する「はひょ〜」は余りにさり気なく、
コミカルにやってまっせ的な仕事然とした姿勢が皆無なので、
本当に普段から「はひょ〜」を発する類いの人なのではないか、
あれはアドリブでもなんでもなく彼の自然の心からの溜息なのではないかと
「相葉くん普段から『はひょ〜』言う説」を唱えようかと目論んだりしているのですが、
真相はどうなのでしょうか。
私が思うに当初彼の「はひょ〜」を耳にした監督は「え?」と違和感を覚え、
「あの〜『はひょ〜』っていうのも何か変なので。ここは『ふひょ〜』とかでどうですか?」
とさり気なく別な提案を試みるも
「俺、普段から気持ち良い時には『はひょ〜』って言うんです!そこは曲げられません!!」
と普段温厚な彼が声を荒げて自身のポリシーを唱えるので、
その迫力に押された監督も「わかりました、ここは『はひょ〜』でいきましょう」となり、
次の2テイク目の「はひょ〜」で早くもオーケーが出されたものの、
「今の『はひょ〜』は違うな。監督、もう1回やらせて下さい!」と自ら再演を申し出、
「ムヒを患部に塗った時の気持ち良さを込めた『はひょ〜』」をひたすら追求し、
その後「はひょ〜」だけに58テイクを重ねるも納得いかず、
「すいません、気持ち入れさせてもらっていいでしょうか」と、
撮影を中断させ控え室を暗くして独りで30分籠り、
その間に彼なりの「はひょ〜」の気持ちを構築し、役作りをし、
再び控え室から出て来た彼は鬼のような凄みのある表情で現場に戻り
「次で決めます!よろしくお願いします!!」と大声で宣言し、
監督や他のスタッフが「相葉くん、目付きが変わった!ほ、本物の役者の顔や!」
と驚きの目で見守る中、59テイク目で渾身の「はひょ〜」が飛び出し、
「よし!この『はひょ〜』でいきましょう!」と監督が絶賛し、
現場の人間全員が「す、素晴らしい『はひょ〜』だ!!!」と立ち上がり拍手喝采し、
マネージャーが泣きながら「相葉くん、今の最高の『はひょ〜』だったよ!」と
駆け寄ると相葉くんはキラキラした目を向けながら
「最高の仕事をした今こそ言うよ。『はひょ〜』と。」
と「仕事を終えた後の充実感を込めた『はひょ〜』」を呟いたとか呟かないとか、
そんな「はひょ〜」裏話を想像するに至ったのですが、
そもそも「はひょ〜」って何やねんとあのCM見る度に思ってしまう私です。


そんな7月の終わり、明日はfwjのライブです。
7月30日(土) 高円寺円盤
たけヒーローpresents「喫茶まほろぴは」
出演:fishing with john/Oishii Oishii/
たけヒーロー&アルカイック・スマイル・トーキョー
開場19:00 開演19:30
チャージ1500円(1ドリンク込)

皆様のご来場お待ちしております!!
はひょ〜。