飄々と雹

そんなわけで伊勢にいます。
今日絵付け教室の最終日だったんですけどね。
最終日の今日は屋外でやりましょうとなり、
道具や材料やらを外に運び出し、
スタッフさんに屋台を時間かけてセッティングしてもらい、
さーて始めようと思った矢先、
それまで初夏の陽気かと思われた爽やかな空気が一変し、
空が俄に掻き曇り、どうと突然の大雨が降り出し、
さらにはごごうと雷の音が大きく鳴り響き、
だめ押しとばかりに雹ががんがんと落下して来て、
(すごい大粒の雹だったので思わず拾い上げてしまいました)
何がどうしたんだ、天変地異かと空を仰いでいたところ、
冷たい風も吹き込んで来て私の心身を凍えさせ、
周囲はまるで夜のような暗さに見舞われたので、
私はお手伝いのおばちゃんと共に屋台の真ん中に小さく集まり
(端っこにいると雨が吹き込んで来るので)
2人ぶるぶると子猫のように震えながら怯えながら、
何かの修行のように雨をやり過ごすに至ったのですが、
一体今日の天気は何だったんでしょうか。
下手したらお手伝いのおばちゃんと恋に落ちてしまうところでした。
「五十嵐さん恐いわ!」「大丈夫ですよこっちに寄って下さい、濡れますよ!」
「きゃあ!雷が!」「お、おばちゃん!(ぎゅう!)」みたいに。
思わず抱き寄せてしまうレベルでした。
色々な意味で恐ろしい天気でした。
あまりの悪天候に「今日はもう中止で!」と相成り、
じゃあ片付けるかと雨の中を荷物を搬出し、
手伝いのおばちゃんにもお疲れさまでしたと告げ、
(恋に落ちることもなく)
私も荷物をまとめて帰る気満々でいたところ、
それを見計らったかのように突然に空は晴れ、
どっきりの「テッテレ〜」みたいなジングルと共に良い天気になり。
今までの悪天候が嘘のように回復してしまったので、
結局「やっぱり教室は続行しましょう」と相成り、
一度は片付けた荷物を再び運びセッティングし直し、
教室を再開するに至ったのですが、
どうせなら空気を読んでそこそこ悪天候でいて欲しかった気もします。
まあ晴れて良かったですけどね。
そんなわけで最終日は波乱の幕締めと相成ったのでした。
片付け後はスタッフの方と食事に行き、
ビールなどをいただき帰りました。


今回の連休は本当に天気に左右されたという感じです。
結構長きの伊勢滞在となりましたが、風邪からのスタートだったので
全体的にだらだらしてしまったような印象です。
(ちゃんと仕事はしてたんですけどね)
帰ったらまた気を引き締めて頑張るかと軽い決意などしながら
伊勢の夜空を眺めてみた私です。
まあでも旅は良いですね。
仕事とは言え旅には出てみるものです。