瞬間が件名に残る瞬間

私は普段から携帯のメールを使用する際は
特に件名などを書かずに、
本文だけを送ったりすることが多いのですが、
その場合、返信が来たらその件名は「Re:」になって、
やりとりを重ねる毎にそのReが増えていくわけですが、
私は度々そのReを見るにつけ後にeRとか付けたら
シンメトリーな感じになって良いんじゃないかと思ったりして、
予め「eR:eR:eR:」という件名で送り、
3回ほどやりとりして「Re:Re:Re:eR:eR:eR」にするとか
件名欄を綺麗な羅列で埋め尽くしたい衝動に駆られるのですが、
相手にしてみたら何のことかわからないだろうし、
いまだにそれは試せていません。
まあ「Re:Re:Re:Be:Be:Be」でも「Re:Re:Re:Pe:Pe:Pe」でも
何でも良いのですけどね。


または件名に「verb」と入れといて返信が「Re:verb」となると
そのメールにリバーブがかかったかのようになって、
ラブの言葉などを送った際は
「この愛のやりとりが反響してるぜ」などの
素敵な台詞のひとつも言えそうだとも思うのですが、
何となくそういう試みをして失敗している人って
たくさんいるんじゃないかと思うのですがどうでしょう(笑)。
「Re:frain」とかにして、
「僕らのやりとりがリフレインとなって件名で鳴ってるぜ」とか
いくらでもパターンが作れそうですが。


ところで前に、駅のホームで立っていたら突然メールが来て、
何だろうと件名を見たら「今」と書いてあり、
本文には「右見て、右。」と書いてあったので
ふと右を見たらそこには知り合いの女の子が立っていて、
駅での偶然の出会いをメールによって知らされたことがあるのですが、
何もメールじゃなくても電話でも直接声を掛けるでも良いのに、
とその時は思ったのですが、後にメールを見返した際、
そのメールが送信された日時と「今」という件名の瞬間が
そのまま携帯の中に記録として残されているのに気付き、
私と彼女が偶然街中で会った時間がこうして記録に残せるとは
携帯のメールってすごいな!とか思った覚えがあるのですが、
電話では消えてしまう瞬間がメールではずっと残せるのですよね。
まあ良くも悪くもですが。


もしもその「今」に今からでも返信した際は、
「Re:今」になるわけで、
「今」という過去に向かって言葉を送信するという
ある種時間を越えたロマンが味わえるわけで、
それは何と甘美な体験であろうかと思うのですが、
そう考えると件名って案外大事だよなとか思ったりする私ですよ。


今度は「mind」という件名で相手にラブの言葉を送ってもらって、
それに返信をして件名を「Re:mind」とし、
毎回相手にremind(思い出させる)のもロマンチックかもしれません。


まあもしそれで失敗しても私は責任は負いませんけどね(笑)。