律動的な朗読

先日の私のラップの模様をyoutubeでご覧いただけます。
ラップと言うか「律動的な朗読」みたいなものでしょうかね。
曲はpasadenaの「roda」です。



ジマニカ氏のドラムがかっこいいですね。

リリックもついでに載せておきます。
以下。


心象、永遠の曇り予報。言葉少なに打つ、気持ちのロウ。
心臓だけがわかる夕陽の悲しみ、光、荒ぶるくしゃみ。
気持ちが荒み、この街を下に見おろすために、丘へ一気に駆ける!
スキップみっつで上がる坂道、黒いコンバースが助走する、そう。
澄ます感覚にまかせ乗っかる、バスの時刻表に書かれた夜、到着。
着地地点、風に任す計画。夜の方角。
舞い立つカウントダウンは4つ。踏み出す両足の意志の疎通。
羽根がよれよれの普段着のまま、夜間飛行という名のパトロール
学校、公園、野球場、Yという字を描く歩道橋、
僕の見慣れた街が眠り出す。 
ドラマもない日々に読点を打つ、待つ。静かに夏。
アゲハの舞う光景を思い出す。
高めの木立、確かな形、静かに育ち影を伸ばす日暮れ。
僕が夜の名前を呼ぶ声、響く団地の屋上へと逸れ、
緩やかに水のように飛び出す。足下に夜が色を広げる。
パノラマに満ちる上空からの視界、司会進行、出発進行!
西高東低の気圧配置。僕は感度上げ見下ろす大地。
サン=テグジュペリの意志のよう。上空に見えるその模様!


群青色の夜間飛行、研ぎすまされる夜の思考。
きっと僕はまだ冷めていない。
胸のノートは白い、白いまま。


空中に染みてゆく口笛、その波間に蒼い飛沫を上げ、
生まれる波紋、呼ぶ出すカモン!
その声を荒げ、掴ませるターゲット!
足下の信号機、色滲むカラー、青、赤、黄色、イエロー、レッド。
青、ブルー、気持ち狂う、魔法、言葉、希望、思想、想像力!
絶望、ただの願望。オレンジに橙、愛にそしてまた青、
誰も通らない道に咲く花、複雑なカラーで枯れてくサマー。
アゲハの大群が夜を包囲する。スルーする、発する。
不安定なバランスで続く、夜間飛行の微かな記憶。


深く続く暗闇に放たれる白球を追うグラウンド、
金属バットの鈍い輝き、
ホームランを狙うその一撃が振り下ろされる、
その様を僕はぼんやり見ている。
アゲハの大群に照らされた夜、美しい世界が開けるような感覚、
どこまでも飛行を続ける心象、それはやがて晴れ行く予報。
サン=テグジュペリの意志のよう。上空に見えるその模様。


群青色の夜間飛行、研ぎすまされる夜の思考。
きっと僕はまだ冷めていない。
胸のノートは白い、白いまま。