海辺の服、トリコロールの

昼間こそまだ暑く夏の名残りが見られますが、
夜ともなると急に秋の気配が濃厚になりますね。
ちょうど季節の変わり目です。
夏でもなく秋でもなくな季節です。
日没の早さを感じながら、本格的な秋の到来に想いを馳せています。


9月になるとラジオで9月にちなんだ曲がかかりますが、
竹内まりやさんの「セプテンバー」は毎年この時期に必ずかかりますね。
夫婦揃って季節もの定番ソング持ってて良いなあと思うのですが、
聞く度に「いい曲だなあ」と思ってしまいます、セプテンバー。
哀しい歌詞なのに歌唱とアレンジが洗練されてるので全然湿っぽくないんですよね。
歌詞に「借りていたディクショナリー明日返すわ」と出て来ますが、
恋人同士で辞書を貸し借りする間柄はやはり学生なんでしょうかね。
学生同士以外も考えられますけどね。
女性の方が40代、男性が20代の学生などという年の差カップルもあり得ます。
「私、最近英語を勉強したいと思ってるの」
「じゃあ僕の辞書貸しますよ」
「ありがとう、お礼にワインをごちそうするわ」
「や、ワインよりもあなたのくちびるからI Love youの言葉を聞きたいな」
なんて会話が交わされたりした可能性も否定出来ません。
「貸した辞書、Loveという項目に何て書いてありました?」
「こうよ」
と熱い接吻を交わすなどという展開も。
最後の「トリコロールの海辺の服も二度と着る事はない」というフレーズが恐いですけどね。
「本当にもう一生着ないの?忘れた頃に着れば良いんじゃないの?後悔しないの?」
とその意志の固さを確認したい衝動に駆られるほどです。
「あなたのトリコロールの海辺のシャツ、素敵です」
なんて彼から褒められたりしたんでしょうか。
「私の海に潜ってみる?」なんて浅野温子ばりに髪をかきあげて挑発してみたり。
色々なドラマを連想させる松本隆先生の歌詞は見事ですね。



あと9月になるとムーンライダーズの「9月の海はクラゲの海」を思い出すのですが、
10数年前に当時やってたバンドのドラマーの横山さんから
「五十嵐くんこれ聞いてよ、俺が編集したやつ」と貰ったカセットテープにこの曲が入っていたのですよね。
(マイ編集テープを人にあげる行為って今も似たような行為が存在するんでしょうか)
それからバンドは解散し、fwjというソロに転じた私なんですが、
横山さんは今もそのfwjバンドのメンバーとして一緒に演奏しているというわけなのです。
去年fwjがライブをやった時にたまたま客席にムーンライダーズ鈴木慶一さんがいらして、
「リズム隊がとても良い」とお褒めの言葉をいただいて、大変感慨深かった私です。
当時の横山さんにタイムマシーンで会いに行って
「今から10数年後に鈴木慶一さんに褒められるからこのまま音楽を続けなさい」
と優しく告げたい衝動に駆られたほどです。
(まあ言われなくても続けていたんですけどね)
そんな横山さんがガツンとドラムを叩くfwjバンドの熱いステージが来月ございます。
(ここから宣伝モードに突入します)


10月21日(日)黄金町試聴室その2
「苺を潰す」
出演;fishing with john/大島輝之with佳村萠/itoken 
開場18:00開演18:30
前売2000円(+1d)当日2500円(+1d)



fwj初の横浜ライブです。
周辺の方、ぜひ合流しましょう。
「打ち上げで長く飲みたいから」という理由で開演時間を早めてもらったという不届き者は私です(笑)。
しかし演奏は力を入れて行いたい所存です。
よろしくお願いします。
トリコロールの海辺の服を着て臨みたい所存です。
セプテンバー。