ナミーとハギーの未来

成人の日には晴れ着姿のガールズをたくさん見かけ、
群れを成して街を闊歩するその着物の華やかで鮮やかな色彩が
水槽の無色透明を彩る赤や黒やぶちの柄の金魚の泳ぎを思わせ、
私は真冬だというのに夏の情緒に近いようなものを感じたのですが、
あのような色彩を身にまとい歩くことが出来る日本人て
良い文化を所有しておるよなと感心した次第です、今更ながら。


同じくして日本の文化のひとつであるなまはげ風呂場で乱心というニュースですが、
おそらく全国民が「悪い子はお前だろ」とツッこんだと思われるのですが、
今後はなまはげに扮するのにも事前の厳格なる審査が必要なんじゃないでしょうかね。
なまはげ専門学校に3年通った後、国家試験に合格しないとなれないとか。
敷居を高くしていかないといけません。
なまはげ免許を取得し、研修期間を経てようやく実演出来るくらいにしないと。


そうなるとそのうちなまはげ浪人とか現れたりして、
それに合わせてなまはげ予備校なんかも登場して。
なまはげになりたいかー!」などと教師が昼夜問わず怒号を上げ、
朝から晩まで包丁の使用法の訓練や、「悪い子はいねがぁ」の発音レッスンやヒアリング、
なまはげの起源、歴史の勉強や、どこから家に入るかのルート確認の実習を行うなど、
プロフェッショナルななまはげを作る道を築いていかないと
また同じようなトラブルが起きるかもしれません。
まあそこまでしてなまはげになりたがる人が果たしているのかどうかという話ですが。
なまはげのマスコットキャラクターに「ナミー&ハギー」というのがいるんですが、
泣いてると思います、彼らも。


なまはげの未来を明るくするには「なまはげの王子様」とか「ヒカルのなまはげ」とか、
なまはげものの漫画でもヒットさせないといけないでしょう。
もしくは「ラブなまはげは突然に」とか「ラブなまはげジェネレーション」とか
なまはげトレンディドラマでも放映しないと。
そんなドラマが本当にあったら見たいですよ私は。
ビデオに録ってでも。
繰り返してでも。