はっぴいえんどサクセション

先日何気なくラジオを聞いていたら松本隆先生が出演しており、
はっぴいえんど解散の理由は細野さんと大瀧さんの不仲」
とあっさりとバンド解散の真相を述べておりましたが、
ここに来て当時の内情を語るに至る理由でもあったのでしょうか。
「水と油だもん、同じバンドにいる方がおかしいよね」
とのコメントになるほどと納得はしましたけどね。
確かにYMOは何度となく再結成してるのに
はっぴいえんど再結成は80年代に1度しただけですもんね。
他の3人集まる時も大瀧さんだけは来ないし。
細野&大瀧コンビの仕事ってはっぴいえんど後はなかったですもんね。
意外な事実に驚きつつもなるほどと思った次第です。
全員生きてるうちにもう1度再結成が見たいものですが。


再結成といえば忌野清志郎氏復活という嬉しいニュースですが、
RCが再集結と聞いて「え、全員集まったの?」と驚いたんですが
参加したのはチャボと新井田耕造氏だけだったようですね。
私はゴンタ2号というキーボードの方の現在が気になるのですが
彼は今何しているのでしょうか。
非常にセンス良い鍵盤だったなと今にして思うわけです。
RCが80年代のテクノ、ニューウェーブの波にもリンク出来たのって
彼の存在が大きいと思うんですけどね。
歴代メンバー全員参加のRCとかぜひ見てみたいものです。
復活ライブでは「君が僕を知っている」とかやったそうですが、
あれって「君は僕を知っている」じゃなくて
「君は僕のことわかっている」でもなくて
「君が僕を知っている」という言い回しに詩心があると思うんですが、
そういう言葉の微妙なチョイスや言い回しが巧いのですよね彼は。
そういう意味でも彼は希有な存在だよなあと思うわけです。
そういう独特な言葉遣いに一番影響受けてると思われるのが
フィッシュマンズ佐藤伸治氏だと思うのですが
彼ももうこの世にいないわけですしね。


「ぼくを泣かせたいなら夜ふけに悲しい嘘をつけばいい
ぼくをダメにしたいならある朝きみがいなくなればいい」
というのは「Oh!Baby」の一節ですが、
「きみに夜ふけに悲しい嘘をつかれたらぼくは泣く
ある朝きみがいなくなればぼくはダメになる」
という文章よりも感情の迫り方が違うわけです。
男子特有の拗ねたような女々しさや孤独感、
その反面の強がりや相手への想いの強さ、愛の深さなんかが
この言い回しによって見事に立ち現れるわけですね。
こういうとこ実に巧いですよね。
「夜ふけに悲しい嘘をつけばいい」
という一節のセンチメンタルなことよ。
彼にしか書けないでしょう、こんなラブソングは。