私、フリータイムに

先日、六本木SuperDeluxeにてチェルフィッチュの公演
「フリータイム」を鑑賞したのですが、
一個人の「ファミレスにおける30分のフリータイム」を
複数の人物による語りとダンス的な動きにより
時間枠を増幅、反復しつつ描いていくような舞台で、
その高度且つ綿密な手法に思わず感心させられてしまいました。
内容は前よりもシンプル且つミニマルになっているんですが、
より拡張の度合いが増しているような印象でしたね。
見ていて即座に面白いと感じるというよりも
反芻しながら徐々にその構築のされ方やテーマ的なものが
理解されて来るような作りの芝居で、
実に語られ甲斐のある作品じゃないかと思ったりしました。
それこそ色々なことを思ったので感想はまた後日書きたいと思います。
見ていて私が一番関心を抱いたのは言葉の配置の仕方なんですけどね。
終演後に主宰の岡田利規氏と佐々木敦大谷能生両氏によるトークがあって、
岡田氏の演劇そのものに対する考えやアプローチなんかは
大体本人の口から語られていてその点腑に落ちたんですが、
個人的には大谷さんの音楽家としての目線での批評や
それに対する岡田氏の応答も聞いてみたかったんですけどね。
トーク中の大谷さんの落ち着きのない感じの体の動きが
そのままチェルフィッチュの延長ぽく感じたりしたんですが、
彼は「寧ろ俺がチェルフィッチュの動きに影響与えたんだ」
くらいのことを述べておったので(笑)、さもありなん、
などと思ったりした次第です。
その大谷さんに岡田氏を紹介してもらい己のCDを手渡したり、
同行した土佐くんに音楽家吉田アミ嬢を紹介してもらい
また己のCDを手渡したりして、
久々に「営業した!」という気分になりました。
まあ己のCD渡しただけですけどね。
普段ライブとかもあまりしてないのだから
もっと世間にアピールしないといけないんですけどね。
そろそろ重い腰を上げる時なんでしょうか。
フリータイム。
ということで。


季節は春になろうとしています。