スリープ、指の記憶

そんなわけで伊勢から帰って来ました。
帰りの新幹線では爆睡と称するに相応しい凄まじいまでの眠りに落ち、
自分でもその暴力的な眠りの勢いに吃驚した次第なのですが、
やはり疲れていたのでしょうか。
パソコンのスリープボタン押したみたいな感じですうっと眠りに落ちました。
パソコンをスリープ状態にしておくと光がゆっくりと点滅するのですが、
あれってあたかも動物が眠りながら背中を上下に動かして呼吸しているような佇まいで、
「ああ、この子眠ってるんだな」と逆に生き物然とした印象を受けるのですが、
そうなるといざ再びスイッチ入れて稼働させる時に
「疲れてるところ起こしてすまんな」とコーヒーの一杯くらいご馳走したくもなるもので、
そういう手順で人は物に愛着を覚えていくのだろうなと思ったりした次第です。
ちなみに私の稼働ボタン押したのは新横浜への到着を知らせるメロディーでしたけどね。
JRの駅メロって何だか良いですよね。


そんなわけで帰って来て早速2月22日のライブの準備に入りました。
レコーディングしたフレーズを思い出すという作業から始めています。
自分で書いた台詞を客観的に覚えるような感覚なんでしょうかね。
久々にギターに触ったら錆びた鉄棒の匂いがして、
私の指は小学生の頃の記憶で満ちました。
「おまえは小さく微笑って 俺のギターで指を切った」
というRCの歌を思い出しました。