メモリー路線

先日fwjのサポートギターの五目亭氏から連絡があり、
「私のソロ作の手伝いをお願いします」とのことで、
仕事終わりに彼の相棒のS氏のスタジオへ赴き、
(自宅前に建てられた本物のマイスタジオがあるのです。羨ましいのです。)
3人で音についてあれこれ会議したんですが、
音の前に歌詞の内容が気になったので「この歌詞はどういう意図ですか?」と問うたりなどして
折角スタジオにいるのにほぼ歌詞会議になってしまい、
結局聞かせてもらったやつ全部歌詞を書き直すよう薦めてしまいました。
人の作品の手伝いだというのにそこまで口出すことないんですけどね。
歌詞にうるさい奴の様相を思い切り呈してしまいました。
自分はインストやってるというのに(笑)。
その後fwjの曲で彼とデュオでやるやつを軽く合わせたりして
(これは9月の荻窪でのライブで披露します)
西武新宿線に揺られて帰りました。
帰りは涼しくてもう秋みたいな空気でしたね。


西武新宿線といえばこの線の終点に近い駅に知り合いのスタジオがあって
昔そこで録音するのに何回か通ったことがあるんですが、
電車に揺られながらその頃のことをふと思い出したりしました。
普段乗らない電車に久々に乗るとその路線での思い出が蘇りますね。
あの駅にあいつが住んでて昔遊びに行ったなとか。
そういやこの路線てこういう風景だったなあとか。
路線によって風景の質感て微妙に違いますよね。
良い雰囲気だとつい下りてみたくなったりして。
途中下車という言葉が旅情を誘うのは番組名のせいだけでもないでしょう。
東京メトロは便利ですけど地下ゆえ風景が伴わないので
今いち思い出に直結しないし途中下車気分を誘わないのですよね。
ぶらり途中下車すれば面白い出会いはあるんでしょうが。
東京メトロは乗り換えにやたら歩かされる駅があったりしますが、
あの迷路みたいな感覚は私は割と好きだったりします。


取りあえず京急の思い出はここ数日で出来たので(仕事ですけどね)、
今後また京急乗るときは今頃のことを思い出すんじゃないかと思います。
路線の数だけ思い出があると思うと
東京は思い出が張り巡らされている都市と言っても過言ではないですね。
走る思い出。
たまに遅れたり止まったりしても仕方ないんじゃないかしら。