白昼と昆虫

晴れたら空に豆まいてでのライブ、無事終了しました。
ご来場下さった方々、どうもありがとうございました!
1、タンスマウンテン
2、アゲハに映る
3、草原ヘッドフォン
4、疾風スカート
5、虹
6、読みかけの夏


「白昼に聴く!」というタイトル通り昼間のライブということで。
昼間のうちからライブハウスで酒など飲みながら楽しんじゃおうという
休日の贅沢さを満喫出来るナイス企画であるわけで、
タイトルの「!」辺りに企画者の気合いも感じられるというもので、
我々も「!」という勢いで当日に臨んだわけですが、
昼間に本番ということはそれに合わせ午前中にリハなど行うわけで、
朝10時に会場入りという割と早起きな段取りに
ピアニカのあぐちゃんなどはまだ半分眠っている状態で、
「あぐの半分は睡眠で出来ています」という
バファリン然としたキャッチフレーズを与えたい衝動に駆られたりしたのですが、
(実際にリハの合間合間に寝ていましたが)
私は割と朝が大丈夫なので朝7時起きにも関わらず「!」という状態でした。
「白昼に聴かす!」くらいの勢いで。
その勢いに乗って久々のドラムセット入り編成で全曲楽しく演奏出来ました。
如何だったでしょうか。
MCでは私が佐野元春さんのピュアさに萌えているという話をして、
先日の「ソングライターズ」という佐野さん司会の番組で
ゲストのソカベ氏と好きな昆虫の話になった際、
佐野さんが「僕は玉虫が好きです!」と発言した時の
彼の目の奥の純粋なる光に永遠の少年性を見出したという話をしたら
客席から「じゃああなたの好きな虫は?」という質問が私に飛んで来て、
そんなフリが客席から来るとは思わなかった!と戸惑いつつも
「うーんてんとう虫ですかねー」と、
何だか陳腐かつ可愛い雑貨好き女子然とした回答をしてしまい、
いい年したおっさんなのに可愛い雑貨好き女子からの共感を得ようとしてしまった!
とその場でマッハの勢いで反省し、
こんなことでは佐野さんの足下にも及ばないぜ!と思ったのですが、
何とか持ち直し佐野さんに敬意を表して「草原ヘッドフォン」の朗読に臨みました。
あとで男子のお客さんに「朗読かっこよかったです」と言ってもらえたので良かったですが。
僕は玉虫が好きです!とピュアな笑顔で言えるような存在になりたいものだと改めて決意した次第です。
私はどこに向かおうとしているのだという疑問も若干浮かんだりしていますが。


この日は久々に来てくれたお客さんもいれば初めてのお客さんもいて、
握手なんて求められて「うひょう」などと浮かれもしたんですが、
知人の1歳の子供には無反応で返されてしまったので、
子供の前には無力であることを実感させられると共に
「ほら招き猫くれたおじちゃんだよ〜」と紹介され、
嗚呼、私はもう立派なおじちゃんであるのだ、ギターなど弾いて若ぶっているけれど、
てんとう虫が好きなんて可愛い雑貨好き女子みたいな回答をしてしまったけれどと思い、
タイガーマスクのエンディングテーマを歌いながら背中を丸めて帰りたくなったのですが、
実際思うよりも先に「どっこいしょ」が口をついて出るこの頃なのであり、
やはりおじちゃんだよなあと遠い目をしてひとり黄昏れてみた次第です。
出来れば「マドモアゼル」とか「ジュテーム」とかの類いの言葉を口をついて出したいんですが。
「どっこいしょ」がしっくり来てしまうゼネレーションなわけで。
まあそれはさておき会場では中村くんのCDも売り切れるという嬉しい事態も起き、
全体的に良いライブと相成りました。
他の共演バンドのみなさんもとても良くて見てて楽しめました。
誘っていただいた晴れ豆さんには感謝です。


打ち上げでは遊びに来てくれた藤田くんが
「僕はコメツキムシが好きですね」という発言をしたので
「コメツキムシってどんなの?」と私が質問すると
みんなから「五十嵐くん知らないの?」と驚かれ、
そんなにメジャーな虫なのかとその知られっぷりに逆に驚いたりしたんですが、
その場でみんなでコメツキムシの動画を見ながら酒を飲むという
不思議な光景が繰り広げられ宴は妙な盛り上がりを見せ、
私は新たな虫の知識を得た格好となりました。
あそこまで宴を盛り上げるとはコメツキムシおそるべしです。
私は今後人から「好きな虫は何ですか?」と聞かれたら
「コメツキムシですね!」と答えるようにしようと軽く決意した次第です。
人の回答のパクリじゃないかという話ですけども。
そこはまあ虫のいい話だねってことで(笑)。


そんなこんなで次回のfwjライブはまた夏にございます。
ぜひまたお待ちしておりますということで。