この素晴らしき世界

先日はワールドスタンダードのライブを見に早稲田のスコットホールなる教会へ赴き、
そのエレガントなる響きに耳と心を癒されました。
山田バンドで今一緒に演奏している安宅氏が現在ワルスタのメンバーでもあり
ワールドスタンダードは主宰の鈴木惣一朗さん以外メンバーが流動的なのです)、
かねてよりワルスタのファンであった私は安宅さん入りのライブを一度見てみたいものだと思ってところ
安宅さんから「今度ライブやるから来ませんか」と誘われたので
「うん、いくいくー!」といつになく高いテンションで応え、赴いたというわけです。
ワルスタは滅多にライブをやらないので貴重な機会なのですよね。
前にワルスタのライブ見た時は当時のメンバーだったハシモトカズマサさんに誘われたんですが、
あれから5、6年は経過していると思うと月日の経過の早さに驚くばかりです。
ちなみにワルスタって略すのは合ってるのかなと思ってたら安宅さんがワルスタと略していたので
今後ワルスタで通して大丈夫なんだなと思ったりした次第です。
(ハイスタみたいで変じゃないかと誰かに言われたような記憶があるんですが。まあどうでも良いんですけど)
会場のスコットホールは小さな教会で、私は開演時間をだいぶ過ぎて到着したんですが、
最初入り口がわからず「ここから音してるけどここからでええんやろか」と覗くも
どうもステージ横ぽい感触で、ここから入ったら「何あいつ横から入って演奏の邪魔しとんねん」と
無言の圧力をかけられる可能性もなきにしもあらずで、無言の圧力はノーサンキューだわとうろうろ入り口を探したら
さり気なくポスターが椅子の上に提示されていたので何とか正規の入り口から入れました。
普段足を運ばない空間は緊張するものですね。
中はこじんまりとしていましたが、天井も高く二階席もあるし、良い音響空間でした。
バイオリンなどの弦楽器は生音で、ギターや歌も最小限のアンプリファイドで、
空間を活かした音作りで気持ちよく聞けましたね。
いつもはここで賛美歌など響かせているんでしょうか。
前に品川の教会にタウン&カントリーを見に行った時も良い響きだなと思ったんですが。
教会で演奏というのも一度体験してみたいものだなと思ったりした次第です。
山田氏も会場に来ていたので途中で合流して。
「こういうところでライブ出来たら良いねえ」なんて話をしました。
惣一朗さんは「寝ちゃっても良いですよ」みたいなこと言っておられましたが、
アレンジやアンサンブルの見事さに聞き入って全然眠気も訪れず。
総勢10名による静かで優しい音の調べにすっかり癒されてしまいました。
個人的には細野さんの「三時の子守唄」が沁みましたね。
「扉をたたきながら」のところで譜面台をコツコツ叩くところも良かったです。
指でリズムを鳴らしながらのくだりは即座に少年隊の「君だけに」が頭の中で鳴りましたが、
そのままサッチモの「What a wonderful world」に突入したので己の頭の中の少年隊を即座に消し去りました。
サッチモの曲から後半「きらきらひーかーるー」ときらきら星のメロが出て来て、
そういやこの2曲メロが似てるなと思ったりした次第です。
素晴らしき世界に星が煌めきました。
早くもクリスマス気分など味わいつつ。
終演後は撤去で慌ただしい中、惣一朗さんにCDにサインもいただき。
(ついでに安宅さんにも貰いました。貰おうと思えばいつでも貰えるんですが・笑)
惣一朗さんは慌ててたのか「わ、間違えた!」とfishing with johnの綴りを間違えていましたが、
それはそれで思い出になるというものです。
あの日名前を書き間違えたんだよなあと今後も静かに思い出すことでしょう。


その後山田氏と「飲みに行こう」となり。
高田馬場まで20分くらい夜道を歩いて。
彼が最初に東京に出て来て住んだ場所がこの近辺だそうで、
当時の色々な思い出とか聞きながら(初めて聞く話がたくさんありました)
ちょっとした夜の散歩と相成りました。
歩くのにちょうど良い気候で。
秋の夜の街を歩くのは気持ちの良いものだと思ったりした次第です。
学生街を歩くと自分の学生だった頃を思い出して甘酸っぱい気持ちにもなるんですが、
ちょうど学園祭の時期ゆえか駅近辺で酔って大騒ぎしてる輩や
酔いつぶれて路上で爆睡してる輩や、男女で乱れてる(笑)輩も多く、
そういうのを見ちゃうと「学生の酒の席は嫌だわ、大人の酒を飲みたいわ」と思ってしまいますね。
その後大衆居酒屋で焼き鳥などつまみつつ大人の酒を飲み。
(先ほどの教会の雰囲気とは真逆の雑然っぷりでしたが)
楽しい時間を過ごし、酔っぱらいで溢れた道を戻り帰ったというわけです。
良いライブを見て楽しくお酒を飲んで良き日でした。
来月は自分のライブもあるし、ちょっとしたやる気モードになりました。
12月には山田バンドのライブもあるので安宅さんと一緒です。
こりゃ頑張らねばなるまいと指をぱっちんぱっちんと鳴らしながら帰りました。
即座に頭に浮かんだのはやはり少年隊「君だけに」でしたけどね。