些細なことのように

幸手cimaiでの山田稔明ライブ、無事終了しました。
ご来場下さった方々どうもありがとうございました。
あの暑い中をえっちらおっちら(この言い回し久々に使いますが)
駅から遠く離れたお店までたくさんのお客さんが見に来られていました。
私は仕事を途中で切り上げ機材抱えて幸手に向かったのですが、
いざ駅に着いて循環バスを探すもどれがどこへ向かうバスなのかわからず、
ていうかバスの姿自体も見えない中、強い日射しの下でぽつんと佇みながら
どこへ向かうかを知らないならどこへ行っても同じこと〜と歌いながら
もうふらりとあてもなく歩き出してしまおうかと思いつつも
徒歩でえっちらおっちら(本日2回目)見知らぬ道を行って間に合わないと大変なのであり、
かといってバスのシステムがよくわからないという状況だったので
もういいやとタクシーに乗って「cimaiというパン屋へ私を連れて行って下され」
と告げたらほんの7、8分で目的地へ連れて行ってくれたので
タクシーって便利だなと文明の利器のありがたみを実感するに至ったのでした。
そんなこんなで辿り着いたcimaiさんは果たしてお洒落なパン屋さんで、
1階がパンを作る厨房とお店とカフェスペースで、
2階がちょっとした倉庫のような大きなイベントスペースとなっており。
パン屋の2階にこんな場所が!と驚きつつ山田氏と合流したのですが、
いざ音出ししたらとにかくよく響く会場で。
会場の自然リバーブに包まれた音を聞きつつこんな明るい時間に演奏するのも珍しいなと
窓の外を見やると暑さのピークという頃合いで。
(ちなみに開演16時だったのです)
夏の日射しの眩しい時間帯にパン屋の2階でライブというのもなかなかグッドなものです。
山田氏は私のボーダーを見て「何だ五十嵐くんその色かあー」と残念がっていて、
「赤と白のやつならお揃いだったのに〜」と付き合いたての女子みたいなことを述べるので、
「そうでしたか〜」と言いつつも内心「別に色まで揃えなくてもよかろうに」と
楳図かずおコンビ状態回避に胸をそっと撫で下ろしたのですが、
まあ「兄弟ぽい感じ」という今回の彼の演出の一環なわけですね。
(cimaiがその名の通り姉妹で経営しているお店なので)
そんなボーダーブラザーな感じでライブは始まり。
終始リラックスした雰囲気でお客さんも夏の夕方の歌声を楽しんでいるようでした。
旅の話やら官邸前のデモの話やら彼の愛猫ポチの話やらいつものようにトークが弾み。
「俺を褒めて」という山田アニキによる無茶ぶりも挟みつつ(笑)。
彼が声優ユニットに提供した曲やアニメ「謎の彼女X」のED曲のセルフカバーもあり。
なかなかいつもと違うステージになったんじゃないかと思います。
途中ブレイクタイムでaalto coffeeの庄野さんによる美味しいアイスコーヒーの作り方講座もあり。
実演を交えながらコーヒーを入れていく様子を横で見ながら本当に参考になったのですが、
実際に飲ませてもらったアイスコーヒーが大変美味しく。
山田氏の家に遊びにいくといつも時間をかけてコーヒーを入れてくれるのですが、
そのひと手間かけた感じが大人の嗜み然として良い感じだなと思うのですが、
そういうのも庄野さんとの交流から生まれたものなのかと見ていてなるほどと思った次第です。
「庄野さんが俳優の誰かに似ているけど名前が思い出せないんですよねー」とMCで述べたんですが、
その答えが北村一輝であるとライブ後に唐突に思い出し、
打ち上げの席でそれを発表したら「全然似てない」と賛同を何ひとつ得られず、
私の目は節穴なのであろうかと己の人を見る目に疑念を抱くに至ったのですが、
あとでツイッターで1人「確かに似てますね!」と賛同を得られたのでまあよしとしたいところです。
(それでも1人かよという話ですが)
そんなこんなでライブは終了しまして。
終わる頃には西日は紅く夕日に変わっていて。
夏の夕焼けを遠くに臨みながら「夏ももう終わりか」としみじみしてしまった次第です。
歌詞にパンが出て来る「些細なことのように」という歌が妙に染みました。
この場所で歌われるに相応しい歌だなと思った次第です。
打ち上げはcimaiの目の前の居酒屋で庄野さんとイラストレーターの落合恵さんと
全体を仕切ってくれたmille booksの藤原さんら交え美味しくビールなど飲みました。
(あとでcimaiのお2人も合流してお話出来ました)
庄野さんが酒好きと知って「私と同類であるな」と嬉しく思った次第です。
こうしてチームを組んで色々な場所へ行って演奏したりトークしたりというのは
楽しいものだなあと夏の終わりにしみじみ思った次第です。
こういう楽しさみたいなものをお客さんも感じて毎回来てくれるのかもしれないなと思いつつ
帰りは山田カーで駅まで送ってもらいました。
文明の利器マジリスペクトだしー、などと思いつつえっちらおっちら(3回目)帰った次第です。
夏ももう終わりです。