海岸通文化祭 MINA to meetsレポート3

そんなわけでMINA to meetsもいよいよ最終日を迎えまして。この日は活版印刷の河童堂さんが来たり、加古川のチャッツワースさんが紅茶を出したりと出店者にまた新たな顔ぶれが加わり。庄野さんのコーヒー教室や今月メジャーデビューが決まったサトミツ&ザ・トイレッツが大阪で初ライブということもあり、昨日に負けず劣らず会場は大賑わいでした。山田氏も昨夜遅くまで飲んでいたのに疲れも見せず会場を練り歩き、みんなを盛り上げておりました。
どきどきキャンプ佐藤さん率いるサトミツ&ザ・トイレッツのライブは初めて見るのでとても楽しみだったのですが、手練れのミュージシャンの集まりだけあって流石の演奏力と楽曲のクオリティで、サトミツさんの話芸も相まって最高のエンターテイメントでしたね。トイレに特化したバンドというコンセプトをここまでポップに展開出来るのもみんなそれぞれメインの活動があって、良い意味で遊びで参加してるという軽さがあるおかげではないでしょうか。サトミツさんが作家をしていたオードリーのオールナイトニッポンのヘビーリスナーの私からしたら「箱根コナキンズ」からえらい場所まで来たな〜と感慨深かったです。(箱根コナキンズはサトミツさんがオードリー若林さんらと組んだバンドで、音源はyoutubeで聞けます)
トイレッツのメンバーで元くるりの森さんとは、ドラマー䑓太郎の話が出来ました。森さんがくるりを脱退した直後、当時私がやっていたバンド各駅停車のドラマーだった䑓さんがサポートとしてくるりでドラムを叩いたという縁があり、また䑓さんの弟さんの次郎くんが当時音楽雑誌のライターとしてくるりと近く、森さんとも交流があったので「懐かしいな〜」と色々お話出来ました。こうして山田氏繋がりで会えるのも不思議な縁だなと思った次第です。
トイレッツのライブが終わり、タカテツさんが帰り、庄野さんが帰り、「もうイベントもそろそろ終わりかあ」と思っていたところ、札幌からライブをしに来ていたミュージシャンのカポウさんが招き猫の絵付けに参加してくれまして。カポウさんがかつて一緒に暮らしていた愛猫の柄と、ご自身のカレー屋の名前を描くのを見ながら、猫トークなどしました。(今回のイベントは本当に猫の話をする機会が多かったです。)ライブ後ともなるとお客さんも徐々に少なくなって来て、「何だか放課後に残されて課題をしている生徒みたいですね」と絵付けをしながらカポウさんが話していたのですが、まさに文化祭終わりの放課後のような雰囲気でしたね。祭りの後のさみしさたるや。
そんなこんなでイベントも無事終了しまして。山田氏たちは機材の撤収、私はスタッフさんたちと各ショップの検品と荷作りをせっせと行いました。片付けまでが祭りなのですね。山田氏はトイレッツの面々とラジオの収録があるので残り、私は新幹線で帰ることになりまして。大人の修学旅行、文化祭といった雰囲気の濃密な3日間がようやく幕を閉じました。たくさんの人たちに会えた貴重な3日間でした。改めてスタッフのみなさん、ショップ、アーティストのみなさん、お客さんたちに感謝の念を送りたい所存です。本当にどうもありがとうございました。忘れられない思い出になりました。
帰りの道中はハイボールなど飲みつつ、今回の思い出を反芻した私です。運転しなくてすみませんと心の片隅で謝りながら。そして部屋から追い出してすみませんとタカテツさんに謝りながら。
ちなみに今回のプロデューサー山田稔明氏のバンド編成ライブが12月10日に恵比寿天窓スウィッチにてございます。そちらには私もメンバーとして出演しますので、もしよろしければぜひにということで。