モノローグ邂逅

そんなわけで山田バンドライブ@吉祥寺スターパインズカフェも無事終了しました。
たくさんのご来場どうもありがとうございました。
ライブハウスの対バン方式でバンド編成出演は珍しいうえに、
今回はさらにフルートに上野洋さん、コーラスにイノトモさんが加わるというスペシャルなステージで、
ちょっとしたお祭り的な雰囲気で楽しかったですね。
会場のスターパインズカフェで演奏するの下手したら10数年振りだったんですが、
スタッフの方も和かでキビキビと働いてとてもやりやすかったです。
10数年振りといえば今回イノトモさんと会うのも実に9年振りで、
私がファーストの「残響ピクニック」を出した04年にイベントにお呼びして出演して貰ったのですよね。
それ以来だったんですが全然変わりなく、この間会ったばかりじゃんみたいなテンションでお話出来て。
「いい雰囲気の人だな〜」と改めて感激した次第です。
その時共演したお店はもう存在しないですし、当時小さかったイノトモさんのお子さんももう5年生なんだそうで、
時の経過たるやとしみじみしましたけどね。
それこそこの日の共演の高橋徹也さんと小林建樹さんと山田氏も
およそ10年振りとかそのくらいの時を経た対バンだったらしく。
色々な再会が花咲いていた現場だったようです。
この日は平日だというのに開場前からお客さんが並び、満員の入りで。
それぞれ長く活動をしていてお客さんがついているというのは凄いことだよなあと見てて思いましたね。
我々はトップバッターでしたが、普段2時間強のワンマンに慣れているせいかかなり短く感じましたが、
お客さんのリアクションも温かく、楽しめました。
安宅さんのクラリネットと上野さんのフルートの絡みも良かったですし。
(音源通りのアンサンブルが再現されてましたよ)
イノトモさんのコーラス入りの「やまびこの詩」の輪唱っぷりも美しく響いておりました。
客席でずっとにこにこ満面の笑みで見ている女性の方がいて、
山田氏が何か喋る度にうんうんうなづき、歌い終わると「良かった〜」みたいなリアクションをしていて、
私は今日一番このステージを楽しんでいるのはあの方に違いないと勝手にベストお客さん賞をあげたくなったのですが、
あの方はしかし山田氏のファンではなく多分他の演者を見に来てたのだと思うのですよね。
そんな出演者全員を楽しもうみたいな雰囲気は会場の後ろで見てても全体感じられたし、
イベントとしてとてもいい組み合わせだったように思いました。
ベストお客さん賞を受賞しても良い人は他にももっといたんじゃないかと思います。
(そもそもその賞何なんだって話ですけどね)
高橋さんのステージも小林さんのステージもそれぞれ素晴らしく、
現役で歌い続けている強みと貫禄を感じました。
小林さんのバンドのリズム隊がまた強烈で、その敏腕振りと表現の細やかさににもしびれましたね。
(いつもこの編成で演奏しているのかと思ったらそれこそ9年振りの演奏だったそうでさらに驚きました)
小林さんとは私はバンド時代、10数年前にニアミスしているんですが、
(その話をご本人にもお話ししました)
こうして時を経て一緒のステージに立つことがあるんだなと感慨深くなりましたね。
ピアノの演奏も歌も面白いMCも最高でした。
アンコールでは小林さんのバンドに高橋さんと山田氏が加わり、
山下達郎の「RIDE ON TIME」をセッションして。
このセッション、最初ビートルズでもやるかという話だったのに
高橋さんが「や、俺はストーンズ派なんで」と水を差したというエピソードは
この日一番笑いました。
そのせいで達郎になったという。
この曲、オリジナルキーでの演奏だったんですが、すんごい高いんですよね。
山田氏は普段無理しないキーで優しくマイルドに歌うんですが、
かなりのハイトーンで達郎節を歌い上げて。
それが新鮮ですごく良かったですね。
あの声でハイトーン出すとちょっと徳永英明に似る瞬間があるのがわかりました(笑)。
いつも横で歌声を聞いているんですが、改めてこの人歌巧いなと思ったりした次第です。
たまにはあのくらい歌い上げるハイトーンの曲も作れば良いんじゃないでしょうか。
この日は山田氏に杉真理さんを紹介していただいたり、
チャットモンチー高橋久美子さんを紹介していただいたり、
(お2人ともご本人を目の前にして『おー本物だ〜』と思いました・笑)
再会の他にも新しい出会いもありました。
(一方的に招き猫を作りますよと営業トークを展開してしまい、
引かれてしまったかもしれないですが。)
メンバーそれぞれ出演者の方々と縁があるらしく方々で交流が展開されていましたが、
たまにはこう対バンのイベントも良いものだなと思った次第です。
みなさんお疲れさまでしたということで。
帰路は「あおい〜」と達郎を口ずさみながら帰りました。
もうすぐ夏だな。
などと思いながら。