居を鎌倉へ

1月も後半に差し掛かりました。
早いのです。
私はというと膨大な荷物をまとめダンボールを建築物の如く積み上げ、
電気やガスや水道の手続きなど諸々をえいやとこなし、
何とか居を移すことに成功し安堵の溜息をついているところです。
荷物だけ己でまとめ、後は業者さんに運んで貰うという段取りだったんですが、
業者さんは流石プロであり、私が布団をのらくらとまとめている間にさっさかさーとダンボールを運び出し、
冷蔵庫や洗濯機も傷付かぬようくるんだと思ったら速やかに運び出し、
私のトイピアノ群も音を鳴らすことなく運んでくれました。
私が自分で運んだ時はエレベーターにぶつかり、ファソラ!くらいの音は鳴ったものですが。
今回はファソラなしです。
ダンボールに描かれたパンダのキャラが何匹も積み上がるのを眺めているうちに彼(彼女?)らを飼育しているような気分になり、
パンダたちともお別れかとおセンチになりかけたのですが、
いざ新居に行ったら同じようにパンダが積み上がっていたので再びハローなんつって手を振ったんですけどね。
何処ぞに転居したのかというと鎌倉で、
嫁が鎌倉でお店をやっている故、鎌倉に住みたいと希望を言われ、
主に埼玉、東京を拠点にしている私としては遠方に過ぎるので
「鎌倉は遠いので如何なものかしら」と言うも
「鎌倉が良いよ〜。ねっ、鎌倉!かっまっくら!かっまっくら!」と
オリジナルの鎌倉住みたい音頭を踊り出し、
それが夜な夜な続いたと思えば
「あなたは鎌倉に住みたくな〜る〜」と鎌倉住みたい催眠を私に掛けて来たり、
「ラッキー引越し先は鎌倉だって!」とオリジナルの占い結果を私に報告するなど
あの手この手で私を鎌倉にいざなうので、
仕方なく私も「あうう…か、鎌倉に…住む…か…」と相成ったのでした。
せんのう、という言葉が一瞬頭をかすめた私がいましたけどね。
引越した初日はダンボール群に囲まれ、あんまり鎌倉に越した感がなかったのですが、
次の日藤沢まで自転車を買いに行き、
そこから鎌倉まで海沿いの道を1時間走って帰る途上に於いては
「うわ、俺、海のある街に住むのか」と急に実感が湧き、
江ノ島のカモメやトンビの鳴き声や海鳴りを聞きながら
「思えば遠くへ来たもんだ」としみじみしてしまった次第です。
まさか自分が鎌倉に住むとは思いませんでした。
まあでもそんなものなのかもしれません。
そんなわけで2015年からは鎌倉から色々なものをお届けしたく思います。
よろしくお願いしますということで。