バリ、サガ林檎捜索事件

そんなわけでまだ佐賀にいます。
今回の台風21号の関西の被害に続き北海道で震度7の大地震発生という、由々しき事態に戸惑いながら旅先にいます。電気が使えて食事も出来て、平穏な日常を送れるありがたさを実感します。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げる次第です。
バリで夏休み中のあやも自分が不在の間の日本でこんな立て続けに災害が起きているとは驚きであろうと思っていたら、逆にこちらが驚かされる一報が先日あり。山田氏から「五十嵐くん、あやちゃんがiPhoneなくした!」という衝撃のラインが来たのです。今回岩崎さん含めそこそこの人数でバリに行っていて山田氏も一緒なので連絡が来たのですが、あろうことか海外でiPhoneをなくすとはとんだドジっぷりを披露してくれたものです。そこからバリにいる山田氏たちとサガにいる五十嵐とであやのiPhoneを探すミッションが始まり。そもそもどこでなくしたのか、盗まれたのか落としたのか、全く覚えがないまま気が付いたら手元から消えていたらしく。「iPhoneを探す」という機能でどうにかならないものかと問うと「あやちゃんのAppleのIDとパスワードがわからないと探せない」とのことで。何しろあや本人がIDもパスワードも覚えていないと言うのです。両方覚えていない状態で今までどう使いこなしていたんだという話ですが。「五十嵐くん何か心当たりない?」とのことで「メールアドレスの○○は?」と言うても「違う」「では携帯の方の○○は?」と言うても「違う」となかなか正解に辿り着かないのです。「自宅にメモとか残ってない?」と言われても私は今サガにいるのです。自宅にはミル坊しかいないのです。ミル坊に「あのね、あやくんのAppleのIDとパスワード知らない?」と聞いても「にゃー(知らない)、にゃにゃにゃー(おやつちょうだい)」としかおそらく返って来ないでしょう。鎌倉にいるアユミさんからも「gmailのアドレスが可能性高いのでは?」などとアドバイスが入り。銀行口座の暗証番号を忘れた人に「何か心当たりない?」「ほら誕生日とか電話番号とか」「結婚記念日とか」と闇雲にチャレンジするようなものです。暗証番号チャレンジは確か3回まで可能だったと思うのですが、Appleチャレンジは何回可能なのかしら。そんなことを思っていたら「あ、駄目っぽい」「Apple IDロックされちゃった!」と連絡が来て。こうしてiPhoneを探す機能でiPhoneを探す道は閉ざされたのです。こうなったらその日行った場所をすべて辿って足で探すしかあるまいと提案するも、岩崎さんから「おそらく見付けるのは難しい」という判断が下されたらしく。あやのiPhoneはバリのどこかに残されたまま帰国する羽目になったのです。
取りあえず誰かに悪用されたら大変なのでiPhoneの機能をストップし。今回私のiPadをあやがバリに持参していたので、帰国するまではそれを使って私のiPhoneとやり取りすることにし。(諸々山田氏が操作してくれました。)そもそも私が使うために導入したiPadですが、今回の旅で機内で映画を見るためにあやが「これも見たいな、あーこれも見よう」と何本も自分好みの映画をDLしており、さらにはiPhoneなき後のバリの写真や動画もiPadで撮り出すし、挙げ句には「ねえ、このiPadにインスタ入れていい?」と自分用のインスタも始めて、すっかり我がiPadくんがあや色に染まって帰国しそうな雰囲気です。あやのインスタをフォローしている人はそんな騒動があったことも知らず優雅なバリの旅の様子を見ていたことでしょう。
今回の災害に於いても連絡や情報を得る大事なツールとして活用されているスマホですが、なくすと本当に大変だなと実感した次第です。あやもiPadがなかったら誰とも連絡つかないし情報も得られないまま数日海外で過ごさなければならなかったでしょう。今回たまたま友人たちと一緒だったのが幸いでしたが。もしもの事態に備えておくことが大事だなと今回の一連の災害とあやのバリiPhone紛失事件で学んだ私です。
あやのiPhoneは今頃誰かに拾われているのか、海中を漂っているのか、土の中に埋もれているのか。その答えは風に吹かれているのです。神々の国バリの風に。