9月のランニングマン(猫は膝)

気が付けば9月なのです。早いのです。そして「9月になったらすぐ大晦日」というプチ鹿島氏の名言がよぎるのです。もうすでに年末を見据えながら残暑を過ごしています。

8月は毎日海辺をランニングし、仕事をして猫を可愛がり、「北の国から」を見ているうちにあっという間に過ぎました。海辺での日焼け止めなど効かぬ猛烈な日差しにすっかり焼けて黒くなりました。その間ドラマ内で純くんは横山めぐみ宮沢りえと付き合い別れて、最終的に内田有紀と付き合っておりました。実生活でもふたりは結婚したのだから純くんはモテるのだなーと想いを馳せていたら何と純くんコロナ罹患だとのこと。五郎さん高齢だし黒板家は大丈夫かなとつい北の国から世界線で現実を見てしまいましたが。吉岡秀隆(50)という表記を見てその年齢に驚いたのですが、そりゃあ年も取るはずだよと己を顧みた私です。
私のソロユニットfwjのアルバム作りも地味に進んでいます。先週短い夏休みをいただき、その間も作業を進めておりました。ちまちま自宅で録音とミックス作業をしています。昼間こそ暑いですが、夕方にはすっかり秋めいて虫の音が鳴り響くので、自ずとマイクがその音を拾ってしまうのですが、録音していたらギターの持続音と虫の音が一緒になって良い感じだったのでそのまま使うことにしました。その時録っていたのは「文を書く(猫は膝)」という曲で一番新しい曲です。夏の終わりの虫の音が入っています。一番古いのは2011年頃の曲ですかね。何しろこの10年の間、断続的に制作していたのです。何とか年内に出せたらなと思っているところです。それこそ猫を膝に乗せて作業しています。
毎日海辺の入口に門番のように座っているおばあさんがいて、何するでもなくただそこにいる様子が猫のようで密かに猫おばあさんと呼んでいたのですが、毎日のように顔を合わせるので「こんにちは」と挨拶を交わすようになりました。高齢の猫を人間化したらこんな感じなのかなという可愛らしいおばあさんで、見たらサーファーとか犬の散歩の人たちと挨拶や会話をしているようなので、それを楽しみに海辺の入口に座っているようなのです。猫っぽいとはいえおばあさんの頭を撫でたり喉元をゴロゴロ言わせたりするわけにもいかず、ただ挨拶をするだけなのですが、私の中では街に数いる猫の1匹と認識しています。猫のように海辺に佇む生活ってある意味理想な気がします。佇むという行為を一生懸命に行う猫を見ていると生きているなと思うのですが、おばあさんも猫のように生きて海辺の景色の一部になっているのです。もしスケッチブックがあったらおばあさんを猫の姿に描くことでしょう。嗚呼、美しき光景哉。また私と同じように毎日のように海辺を走っているランナーたちがいて「あ、今日は赤パンがいる」「あ、緑のシャツのおばさんだ」「今日は黒のおじさんもいるのか」とだいたい着ている運動着の色で認識しているのですが、それで言うと私は「青いやつ」と呼ばれているに違いありません。青いアシックスのシャツで走ることが多いからです。青いやつは戦隊物では主役のレッドに次ぐサブながらクールな役どころなので、そんな心づもりで走っています。ブルーなラン。
波に乗るサーファーの姿を見ているとサーフィンをする人生も悪くないと思うのですが、その波に乗れなかった自分というものも意識するものです。同じくスケボーに乗らなかった自分も。ヒップホップを聴きながらスケートボードに乗ることはない自分と、サーフミュージックを聴きながらサーフボードに乗ることのない自分をつい省みてしまいます。伝説のサーファーの驚異的な波乗りをYouTubeで見ながら夏の終わりを感じています。

9月、私は何とか元気です。

f:id:fishingwithjohn:20200909181719j:image
f:id:fishingwithjohn:20200909181716j:image
f:id:fishingwithjohn:20200909181709j:image
f:id:fishingwithjohn:20200909181706j:image
f:id:fishingwithjohn:20200909181713j:imagef:id:fishingwithjohn:20200909182105j:image