言葉を操る

ラーメンズの新しい舞台のビデオ「STUDY」を先日見たのですが、
巷のお笑いブームとは一線を画した独自の世界をさらに強く押し進めたステージになっていて、
もう笑うというよりも唸ってしまいましたね。その完成度の高さに。
今回は言葉をとことんまで追求するネタが全体的に多くて、
一字一句練られた冴え渡るセリフが、二人の芝居で面白く響くのですが、
ああいう言葉の展開やリズムはすごく音楽的でもあって、
見てて心地良いですね。
コンビニ店名やら商品名やらCMソングやら色の名前やら経済用語やら、
あらゆる言葉に対して、ツッこんでみたり、そこに乗っかってボケてみたり、
連想ゲームのように新しい言葉を作って、そこでまた笑いを創造してゆく様は、
そのスピード感もあって、もう見事っとしかいいようがない感じです。
僕、テレ朝でやってる、いとうせいこうの「しりとり王決定戦」って番組が好きなんですけど、
あれもお笑い芸人が言葉での笑いを競うゲームで、実にスリリングで面白いんですが、
あれにラーメンズ小林賢太郎も挑んだらさぞ面白いだろうとか思ったのですが、
まあ彼は出ないのでしょうね(笑)。
じっくり練るタイプのお笑いでしょうし。
この間この番組には千原兄弟のJrが出たんですが、その千原Jrが一人で舞台に挑んだ
「囚」っていうビデオもこの間見たのですが、
これも主に言葉の構築で笑わせる手法が多く取られていて、
これももう笑うというより感心して唸ってしまう感じで、
すごかったです。
彼がしりとりの番組内で放った「タイプなのに殺す」「いとこなのに取り立てる」
などの哀しみまでも含んだセンテンスはもう詩のようですよね。
小林賢太郎とは全然芸風違いますけども、
いろんな言葉の笑いに挑戦する芸人さんたちにはもうリスペクトせずにはいられないです。
ちなみに同級生ついでですけど(笑)、
ラーメンズ片桐仁って僕の高校のひとつ上の先輩なのです。
彼、面白い役者ですよね。
<今朝の目覚め>
お笑いついでに書きますけど、
今朝目が覚めたら、いつもここからの、
「悲しい時っー」
と全く同じポーズで寝ていた自分に気付いて(笑)、
思わず寝起きで爆笑してしまいました。
夢の中でネタをやっていたのでしょうか自分。