そしてハイジの話ですが

ハイジ42話〜46話。
とうとうクララがハイジの元へやって来るという展開。
はじめてやって来たアルムの自然と空気、
見るものすべてに感動するクララですが、
世話役で一緒に来たロッテンマイヤーさんは慣れない生活に
すっかりくたびれてしまい(笑)、
その描写がなかなかに面白いのですが、
(ドタバタっぷりがいつもの悪役っぷりとギャップがあって
チャーミングですらあるのです)
クララの目を通して描かれる自然の素晴らしさと、
彼女がハイジとペーターとおじいさんと自然とのふれあいで
だんだん変わってゆく様子が丁寧に描かれていて、
見てて一番面白いです、ここら辺は。
特筆すべきはクララの(声優さんの)名演技で、
不便な自然に来て、初めて足の悪い自分が他人に迷惑をかけていると
実感するとともに、自分の足で立たねばならないと自立の
決意をするのですが、そこに至るエピソードがいいんですね。
ハイジとペーターがよく行く花畑にクララを連れて行こうと
計画するんですが、そこはより標高が高いので車椅子では
困難なので、ペーターがおんぶして行くことになるんです。
でもいくら力持ちのペーターでも行き帰りクララをおぶるのは
大変で、汗だくになりながら(でも笑顔で応えながら)
登るわけなんですが、やはり小屋に帰るなりペーターが
すっかり疲労困憊して倒れてしまうんですね。
(でもごちそう食べたらすぐ復活するというわかりやすさが
またいいんですが 笑)
で、そのペーターの様子を見てクララが号泣するんですよ。
それは自分がそれだけ人に頼らざるを得ない非力であると
察した哀しみと、また同時に自分のためにそれだけのことを
してくれる人がいるというペーターとハイジへの
感謝の念が渾然一体となって彼女は泣きじゃくるわけです。
この泣き方が凄くいいんですよ。
前にも、「哀しんでるハイジを慰めようと童話を話しはじめて、
でも途中でそれがハイジに伝わってないとわかって
話しながら泣いちゃう」というシーンの
彼女の泣き方が素晴らしいと書きましたが、
クララの名シーンはここにもありました。
いやー泣けますねこれは。
これから彼女がどうやって立つに至るのか楽しみですね。
もうそろそろ最終回です。


しかし何を熱く語っているのでしょうかね私は(笑)。
今更ですけども。