夏の練習

この夏、まだ一度も冷房を付けていないなとか、
まだ蝉の声を耳にしていないなとか、色々思いつつ、
今日は夕方から夜にかけての時間をじっくり散歩したのですが、
近所の庭に咲く向日葵の目つきも何だか穏やかな感じがするし、
夏本番はまだ先のような、準備期間のような気にさえなって、
このまま消化不良のままで8月も終わるのではないかと
思いながら夏の匂いを探しながら歩いていたら
また、地震に遭遇しました。
家に帰ったら積んであったMDが雪崩を起こしていて、
片しつつ、その中の1枚をピックアップして再生したら
去年の夏にフィールドレコーディングしたサウンドが入っていたので、
何となくそれをそのまま今レコーディング中の曲に入れる事にしました。
色んな夏を積み重ねて今年の夏もあるわけですが、
そういうのみんな曲の中に落として行くのもなかなかいいものです。


ところで僕は寒がりなので大抵の夏は冷房いらずなんですが、
さすがに窓を締め切ると汗が滴り落ちてきますね。
その汗が二の腕を伝う感じがまるで蜘蛛が這っているかのような、
意志を持った生き物のような動きとして感知されるのですが、
その蜘蛛はきっと毒を持っているに違いない。
なんて思ったりして、
毒の汗が這う二の腕を地味に動かしながら
レコーディングしている私なのですが、
毒が回りすぎないうちになんとか終わらせたいところですよね。
みなさん、7月もそろそろ終わりですよ。
どうしますか?


「大人と話すのはいいな。
いろいろあったらいろいろあったんだって
言ってくれるもの。」
黒田硫黄「茄子」)