レコーディング、もしくはピクニック。10/10

昨日はある企画のレコーディングに参加するために
イトケンさんのスタジオまで行ってきました。
GOMES THE HITMANの山田さんに一緒にやろうよ。と、
お茶でも飲もうよ。みたいな感じに誘われたので
お茶でも飲みに行くような感じで行って来たのですが、
とても有意義なレコーディングとなりました。


その日私は仕事でちょっと遅れて行ったのですが、
駅に着いたら山田さんが車で迎えに来てくれて
一緒に乗って小雨の中をスタジオへと向かいました。
途中買い出しするからとコンビニに寄って、
おやつ類を山田さんが選んで買ったのですが
「オレ、こういうの選ぶの苦手なんだよねー」とか
言いつつ彼はカステラやポテトチップスなど
甘いものや塩辛いものなど混合して選んで買い、
私はそのナイスなセレクトを見て、レコーディングに行くというより
ピクニックにでも行くかのような気分になって
(ピクニックに通常カステラを持っていくのかどうかわかりませんが)
楽しげな心持ちになったのでした。


それでスタジオに着いて、みんなでそのおやつを食べつつ談笑しつつ、
徐にレコーディングは始まったのですが、
もうすでにベーシックな部分は終わってて、
私はそれを聴きながらその場でギターを考えることとなりました。
イトケンさんのスタジオには初めてお邪魔したのですが、
久しぶりに従兄弟の家に遊びに来たみたいな、
よそのお家なのに妙に懐かしい感じがして、
とても寛げるいい雰囲気のお宅でした。
ここで数々の名曲が産まれているのね。
とか思いつつレコーディングに取りかかった私なのですが、
白紙の状態でいきなり聴きながら弾きながら録りながら
考えていくという状況で、探り探りだったのですが、
何か弾くと山田さんが「それもらいましょう」とか、
「そこハモリましょう」とか「終わりの2小節に何か入れて」とか
的確なディレクションをしてくれたので
何とかやっていくうちに形になりました。
ソロというよりアルペジオの重ねで聴かせる感じで
fwjぽさが出たんじゃないかと思います。
その後もイトケンさんと山田さんで
「ここはこうしましょう」とかてきぱきと決めていって
どんどん曲が形になっていったので
「おお、プロの仕事だなー。」とか感心しつつ、
イトケンさんの自宅レコーディングの様子を近くで見れて
おお、こうして録っているのかーとか、
甘いのと塩辛いのが混合したおやつ類をおいしく食べながら、
普通に楽しんでしまいました。
(ピアニカの形をしたリコーダー、という
珍しい楽器の音が面白かったです。)
山田さんの歌入れも3テイクつるっと録って終了したのですが、
どれもOKテイクなんじゃないかと思えるほど良い感じで、
生で歌声を聴いてこれまた普通に感動してしまいました。
哀しい歌詞なのに声はすごく優しい感じで、
まさに甘いのと塩辛いのとが混合しているような感じで
とても良い歌だな。としみじみ思いました。
そして終了後はみんなでご飯を食べて、
その後駅まで山田さんに車で送ってもらって帰りました。
山田さんには保坂和志さん関連のとても良いものを
おみやげにいただきました。


帰り、まだ雨がちょっとだけ降っていて、
人の少ない駅で電車を待ちながら
さっきまで録っていた曲のことを思い出していたら
甘いのと塩辛いのとが混合したような
何だか嬉しいような哀しいような不思議な気持ちになってしまって、
あーあのおやつの残りはイトケンさんが全部食べたのかな。とか、
どうでもいいことをぼんやり考えたりしたのでした。


ちなみにこの日録音した曲は年内にはリリースされるそうですので
ぜひお楽しみにということで。
録音した曲というのは甘いのと塩辛いのとか混合したような
あの方の名曲です。