永遠に24、22、あるいは34歳。

先日発売されたフィッシュマンズの96年のライブDVD、
「若いながらも歴史あり」を入手して早速見たのですが、
あー見たことないやつだーと思って見始めたら
どうも見覚えのある場面が多く登場し、
途中で「あれ、これ見たことあるわ。」と
気付くに至ったのですが、
私は当時このステージを客席から生で見ていたのでした(笑)。
どこで気が付いたかと言うと、冒頭でのメンバー紹介において
佐藤氏がキーボードのHONZI嬢を紹介する時に
「本当は24歳っ、本当は22歳っ、本当は34歳っ!」
と彼女の年齢不詳ぶりをアピールする場面があり、
それを見た私は「で、結局本当はいくつなのよっ!」
とついツッコんでしまったのですが、
そこで思い出したのですが当時も客席で見てて
「で、結局本当はいくつなのよっ!」と思ったからで、
そこで「あれ、この場面見たことあるわ。」
と確信に至ったわけなのです。
割とどうでもいい所で気付いた私もどうかという感じですが、
MCへの感想が9年前と一緒というのも
どうかと思いつつも(笑)、何だか懐かしい気持ちになりました。


ステージ上でキンちゃんが着ている
「I'M FISH」Tシャツも実に懐かしいのですが、
当時私はこれを色違いで2枚所有しており、
主に普段着やステージ衣装や仕事着や寝間着やら、
要するにオールラウンドで着用していて、周囲に
「私は魚です。」
という謎のメッセージを無言のうちに発していたわけなのですが、
今はすっかり着なくなってしまいました。
いつから着なくなってしまったのでしょうか。
当時魚だった私も今は「ジョンと魚釣り」と名乗り、
魚を釣る立場へ転じたわけで、何だか感慨深かったりします。
まあそもそもfishing with johnて名前もCDショップで
fishmansの隣に並ぶだろう、
と予測して付けたというのもあるのですが、
実際タワーレコードとかで隣に並んでいるのを見る度に
「おお、隣だ。」とかそのままのことを思ったりしています(笑)。
いやしかし懐かしいですけど今でも新しい感動を得られる、
素晴らしいライブだなとしみじみとして見てしまいましたよ。
ぜひみなさんにもお勧めです。


で、結局のところHONZIさんが本当はいくつなのかという話ですが、
女性の年齢を詮索しても何ですのでもうこの際
「永遠に24、22あるいは34歳。」
てことでいいんじゃないでしょうか。
あれから10年近く経っておりますけども。
思えば当の佐藤氏も永遠に33歳のままなわけで、
もうすぐ彼よりも年を取るのかと思うと
何だか不思議な気持ちになってしまう私です。
長い旅路を終えた人はどこへ帰るのでしょうか?


「悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ
悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ
人はいつでも 見えない力が 必要だったり してるから
悲しい夜を 見かけたら 君のことを 思い出すのさ」
Fishmans「いかれたBaby」)