11月の秘密

いざレコーディング作業をし始めてみると
新しい曲が次々と浮かんでくるので、
イデアって意外に尽きないものだな。
とか思ったりしたのですが、
やはり雑巾のように一回全て絞り切ると良いですね。
また水を吸い込みますからね。
ゆっくりとノートに文字を記すように
曲を構築させていこうと思います。
それこそ科学者のような目付きで。
研究のような。
そんな意気込みで。


今日は風が強くて紅く熟れ過ぎたような葉っぱが
道路を行進のようにそしてあたかも交信のように
横切るのを何度も見て、木々も包装紙が剥がされたように
冬の佇まいを見せ、ああもう師走じゃないかなどと
思ったりしたのですが、
こうなったら走るしか無いですね。
疾走ですよ、シッソウ。
失踪じゃないですよ。


ところで湯川潮音という女の子の歌がとても良いので
何度も聴いてしまっているのですが、
これはもう金延幸子の再来ではなかろうかなどと
思っているのですが、
そもそも金延幸子ってみなさんご存知なのでしょうか。
(「み空」ってアルバムを残した人です。)
それにしてもこのドラムの音の良さったらないな、
なんて思ってたら叩いてたの鈴木惣一朗氏でした。


音叉の振動のような小さな揺れが窓に起きる11月の
終わりに遠くまで釣りに出かける夢でも見ることにします。
そのまま永遠に帰って来ないかのような、
果てのない程に遠い湖まで。