マイクチェック1、2

「林檎にタッチ」のレコーディング中、マイクの調子が悪くなり、
修理に出すと時間がかかるとのことで締め切りに間に合わないので
急きょ別なマイクを購入してレコーディングをしのいだのですが、
(「湖のふもとでねこと暮らしている」という曲だけ
そのマイクで録音したのですよ実は。)
今度はその新しいマイクも調子が悪くなるという事態に見舞われ、
マイクったらもう、精密機械とはいえデリケートなんだからーと、
先日修理に出した所、リードワイヤーが断線していたとのことで、
別に乱暴に扱っていないのに(むしろ丁重に扱っているのに)
壊れてしまう事態というものがあるもので、
こういうのは使う人間の「気」みたいなのが影響するのか、
その道具がたまたま「ハズレ」だったのか、
よくわかんないけどこういうのにいちいち寛容に付き合って行くのが
楽家というものじゃないかとふと思ったりしてしまいましたよ。
他の人の話を聞いていても「エフェクターの音が出なくなった」とか、
「パソコンのHDがいかれた」とか、「突然シールドが断線した」とか
機材トラブルに頻繁に見舞われているのであり、
そういうのを乗り越える寛容な態度と行動の迅速さが
ミュージシャンを成長させてるんじゃないかと思ったりするのですが、
いかがなものでしょうか。
まあどこの業界でもそうなのかもしれないですけどね。
しかし「ライブ本番にギターの音が出なくなる」とか、
「オーケーテイクのデータが吹っ飛ぶ」とか、
そういうのは神のいたずらなのか、試練なのか、
おいおい泣き崩れたくなるような事態もたまに起こるのであり、
そういう苦い経験が音にプラスとして現れれば良いですが、
なるべくならそういうトラブルは避けたいっす!
と思わずにはいられないものです。
「本番に限って切れる弦」とか、そういうのに悩まされつつ、
でも優しく新しい弦を張って音楽に臨むミュージシャンの寛容さって
結構なものなんじゃないかと思うのですけどね。
まあメンテしないと音がきちんと出なくなるなんてのは
人間関係も同じことですけどね。
いちいち修復していかないといけないということです。
音楽をきちんと鳴らす為には。