私、Happy I screamに想う

ハッピーアイスクリーム」という遊びをご存知でしょうか。
会話中、たまたま相手と同じ言葉を同じタイミングで発した時に、
ハッピーアイスクリーム!」と先に言った方の人が
アイスクリームを奢って貰えるという謎の風習なんですが。
地域によっては「ペコポン!」とか言う場合もあるそうですが。
私はこれをテレビで聞いて初めてその存在を知ったのですが、
よもや知ってたとして使う機会も普段そんなないだろうと思われ、
かような風習が生まれるほど言葉のシンクロが頻繁に訪れるものなのか、
世の中の人はそんなに以心伝心してるのかと感心してしまったのですが、
会話中に相手と同じ言葉を同じタイミングで発するなんざ
ラクルの一種のようにも思えるのですがそんなことないんですかね。
「同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ」
スピッツの「ロビンソン」の歌詞にありますが、
私は「果たしてありふれた現象なのか、それ?」
と聞く度に疑問を投げかけたい衝動にも駆られたものですが、
スピッツの歌に於いてはどちらかが毎回アイスを奢ることになるわけで、
アイスの消費量の増加が2人の親密度の目安になるという
子供っぽいような、経済力でいえば大人っぽいような感じで、
それはそれで素敵なような気がしなくもないのですけどね。


言葉のシンクロに於いて右に出るものなしの存在といえば
双子の三倉茉奈、佳奈ちゃんですが、
彼女らはほぼ毎秒ハッピーアイスクリーム状態とも言え、
アイス破産してもおかしくないほど同じ言葉を同時に発していますが、
彼女らみたいにお互い似たような環境にいて似たような思考を持ち、
頻繁にお喋りする機会を持つ女子学生同士とかなら
確かに同じ言葉を発することもあるのかもしれないですけどね。
まあ彼女らの場合は双子の血のつながりが大きいんでしょうけど。
しかしこれ、男子同士ではあまり流行りそうにない遊びですよね。
ハリガネロックがよくやってたユニゾンツッコミとか、
息の合わせ方を稽古してないと出来ない技だと思うんですが。


これって地域によってはアイスの代わりに自分の欲しいもの、
例えばチョコとかだったらハッピーチョコレート!
と言うとかバリエーションがあるそうなんですが、
これが「ハッピーツチノコ!」とか「ハッピー埋蔵金!」とかだと
探しに行く手間と費用がかかるし、あるかどうか定かでもないので
そのセレクトにおいては空気を読まないといけないですね。
大人の方はアイスといっても100円のアイスとかじゃなくて
ハーゲンダッツとかレディーボーデンとか高級志向なんでしょうか。


ちなみにこれの由来って「I scream!」という説もあるそうですが、
(驚いて声を上げちゃったよ的な意味でしょうか)
実は何てことない些細な事柄が発端だったりするんでしょうね。
おそらく都市伝説的な広まり方をしたと推測されるんですが。
しかしこれを実現するには普段から会話に気を配って
ハッピーアイスクリームって言おう!」と意識してないと
なかなかうまく言えないですよね。
流れ星を見かけた瞬間に願い事を言うのにも
普段から練習してないと咄嗟に出来ないと思いますし。
「あ、流れ星!」と思うだけですんなり見送ってしまいますよね。
まあ普段からそんな練習してる人もどうかという感じですけどね。
可能性としては地震が起きた際「あ、地震!」と
同じタイミングで言うとかありそうですが、
地震の際にはアイスよりもまず火の始末や逃げ道の確保が優先なわけで、
そんな場合じゃないだろというのが現状でしょうけどね。
そもそもそんなシンクロ、全然ロマンチックじゃないし。
みなさんに於かれましては。
如何なんでしょうか、ハッピーアイスクリーム事情は。