私、ズバットギターを

BSで連夜放映している石ノ森章太郎特集番組を見ているのですが、
ロボコン」第16話に感動して迂闊にも落涙してしまい、
己の涙腺の緩さを知るに至った次第なんですが、
ああいうドラマを今こそ見たいですねしみじみと。
石ノ森特撮ものでは私は「快傑ズバット」が一番好きで、
幼少の頃は「僕は大きくなったらズバットになる!」と
高らかに公言して止まなかったほどなのですが、
すっかり大きくなった今現在、己にズバット的な要素は見当たらず、
唯一見出せるのは「ギターが弾ける」という共通点のみで、
私はそこにすがりついていくしかないなと決意を新たにしましたよ。
ズバット変身前の早川健が登場するテーマ曲のキーはFmです。
あれを自分で弾いて登場して来るというのが良いですよね。
あれは小林旭の渡り鳥シリーズのパロディーなわけですが、
スナフキン的なギター持った放浪キャラの美学というか、
独特な世界観って確実にあると思うし、私は好きなのですよねそれが。
裸で持ち歩いて傷が付かないのかなどツッコミどころ満載ですが。
ズバット参上、ズバット解決。人呼んでさすらいのヒーロー!
快傑ズバァァァァァト!!」という毎回出て来るキメ台詞の
「ァァァァ」の辺りにロックのシャウト的な格好良さというか、
行間を読む的な深い表現があると思うのですが、
(どこに行間があんねんて感じですが)
あのドラマに出て来る定番の台詞は今見ても相当面白いのですよね。
主人公の早川健はあらゆる分野の日本一という設定なんですが、
毎回敵の用心棒である達人たちと日本一対決するんですよね。
その際「お前さんは日本じゃあ二番目だ」「何?じゃあ日本一は誰だ?」
というやりとりの後、口笛吹いて指をワイパーの如く4回揺らし
ゆっくり自分を指差すというお決まりのパターンがあって、
それが実にキザで良いのですよ。
映像あったので見ていただきたいのですが。

今だったらターンテーブル2台用いてDJ日本一対決とか、
そういうのもあるんだろうなと思ったりしますが。
こういう対決が毎回繰り広げられるのです。
素敵なドラマであると言わざるを得ませんね。
私も今後は毎回こういうギターの持ち方で登場しようかと思いました。
勿論弾くコードはFmで。
ズバッと参上して。