4月のフール 森脇健児的悲哀

オールスター感謝祭なるTBSの番組に於いて
赤坂ミニマラソン的な名物コーナーがあるわけですが、
この間そこだけたまたま見かけたところ、
何だか微妙な空気の中でタレントの森脇健児氏が優勝したのですね。
20代チーム、30代チーム、と年代ごとに分かれての勝負で
森脇氏は40代チームだったんですが。
レース的には終盤で50代チームの東国原知事が20代チームを追い抜き、
一気にトップに躍り出たところで結構な盛り上がりを見せ、
このまま知事が優勝という画がテレビ的にも映えるだろうし、
視聴者的にもカタルシスを得られる展開であろうと思われたんですが、
あろうことかゴール直前で森脇氏が知事を追い抜き、
滑り込みで彼が逆転優勝してしまったのですね。
番組的には空気読んで知事に優勝させるべき場面だったんですが。
そこであえて頑張ってしまった彼の必死さが何だかなあという感じで
私は悲哀のようなものを感じたのですよね、彼の優勝への執念に。
そうじゃないよ、きみの取るべき行動はそれじゃないんだよ、みたいな。
場の空気も読まずに個人プレーで結果出そうして頑張り過ぎちゃう場面て
現実社会に於いてもあり得ることだし、
他の人がそういう立場に陥ってるのを見かけることもままあることですが、
森脇健児がそういう場面を演じてしまったところが
私にはリアルに哀しく感じられてしまったのです。
ガチで賞金を狙いに行ってる印象も彼の場合与えかねないですからね。
そんなに生活に困ってるんだーみたいな。
本当なら一番目立つ場所で転ぶか何かして、
後で島田紳助に「芸能界でのお前の在り方を象徴するこけ方やったな」
とかいじってもらうなどの方法がお笑いとしての正しい在り方ですけどね。
もしくは本当に走りをアピールしたいなら知事との一騎打ちという見せ場を
早い内に作らなければならなかったわけですが。
何だか哀しいよなあと私は思ったのです。
森脇健児的な事象にどう対処して行くのか。
考えさせられる案件であります。
まあ今更森脇健児について語ったところでという話ですけどね。