18人の音楽家のための音楽

昨日NHKで放映していたスティーヴ・ライヒ特集を興味深く視聴したのですが、
今年5月に行なわれた来日公演の模様が大変良かったですね。
「18人の音楽家のための音楽」が圧巻でした。
ミニマルミュージックの第一人者として知られる彼ですが、
その後のテクノ、音響、アンビエントへとつながる音楽性もさながら、
曲の持つ緊張感と独特の様式美にも改めて感心しましたね。
ライヒにはfwjも多大なる影響を受けているのです。
コンピューターで簡単に反復出来るものをあえて人力で演奏するという点に於いて
実はアナログな人ではないか、という見解が成されていましたが、
そういうところがむしろ私は好きなんですけどね。
編成に於いてはピアノとマリンバにこだわってると述べられていましたが、
複数のマリンバ奏者が延々同じフレーズ叩いている様子は見てて単純に面白いし、
パートによって立ち位置入れ替わったりのフォーメーションもスポーツみたいで、
ライブとして見てても楽しめるのですよね。
これを機械でループしても味気ないでしょうしね。
人力による揺れがグルーヴとなって曲に表情も出ますしね。
このリハーサルの模様を見ると何か部活ぽい感じもしますね。
ライヒ部みたいな。


ライヒ部、新入生募集。ひたすら反復します!」
みたいなチラシを見たら私は入部するでしょうか。
しかし延々同じフレーズを叩いてる人は何を思いながら演奏するんでしょうかね。
無心になって行なうのでしょうか。
叩きながら「今日の晩飯何食おうかな」とか邪念が入らないんでしょうか。
「この後ツタヤ行ってDVD返して、マツキヨで買い物してー。
家帰ってメールの返事して、風呂入ってプリン食べて寝ようっと」とか
全員が曲と関係ないことを思いながらマリンバ叩いてたら面白いですけどね。
ちなみに私は自分が演奏している時は次の展開を考えながら弾いています。
先の手を考えながらプレイしていく点では将棋にも似てるんでしょうかね。


それにしても夏風邪なのか、微妙に喉が痛いです。
何かを飲み込む度に微妙に痛むのですが、
人は一日に何度となく唾を飲み込むのだなと己の行動を認識させられますね。
私の唾液の量が多いだけなんでしょうか。
まあそれもそのうち治ることでしょう。