私、JAZZ ARTせんがわを見学

先日JAZZ ARTせんがわ2008というイベントを見て来たのですが、
なかなか興味深いプログラム満載で面白かったですね。
ジョン・ゾーンの「コブラ」というゲーム的要素を含んだ即興曲
どんなものか一度生で見たいなと思ってたのですよね。
今回はプロンプターが巻上公一氏でsimのメンバーが全員参加ということで、
知り合いも出てるしちょうど良いや的な感じで見に行ったんですけどね。
ちなみに他の出演者はこんな感じです
コブラがどんなルールなのかはここをご覧頂くとして。
実際見るまではしのぎを削るような探り合いと即興の応酬で
緊張感溢れる殺伐としたものかと思ってたんですが、
むしろあれほど笑いに満ちた即興を初めて見たという感じで面白かったですね。
あれは演者は大変だけどさぞかし楽しいでしょうね。
巻上氏が19枚のカードを出して演者に指示を出すんですが、
(フェードインフェードアウト、音を引き継ぐ、順番に回す、
音の強弱など色々あるようですね)
演者の方が身振り手振りで仕切ったりして場面を作って行くのですね。
そのやりとりを見てるだけでも面白いのですよね。
盛り上がるギターの鬼怒無月氏を止めようとして
ドラムの植村さんが負傷するというまさに戦場的な(?)場面もありましたが、
全体的に会場も爆笑の嵐でかなり見応えあるステージだったと思います。
会場には「何か知らないけど近所で音楽祭やってるので見に来てみた」
みたいなおじさんとか子供もいたようなので、
事前にコブラの説明があったらより楽しめただろうし親切だったように思いますけどね。
私の周りにいた若者も「カードに何て書いてあんの?」「どういうルール?」と
率直に疑問を投げかけていましたしね。


久々に見たsimのライブも最高にかっこよかったですね。
植村さんの正確無比なドラムに大谷さんの凶暴な電子音、
大島さんのストイックかつ無機質なカッティングが大音圧で押し寄せ
脳内がバグしていくかのような感じで。
本当に人2、3人殺せそうな勢いですもんね。
大谷さんの使ってるハモンドジュニアって一応子供用だと思うんですけど、
(「こうかおん」「げんがっき」とか平仮名で明記してるのですよね)
それをああいう凶暴な音楽に使うのが良いですよね。


あと他にコントラバス9台によるアンサンブルとかも見たんですが、
あまりに一定の周波数の音だけ鳴ってる状態なので
ほとんど気持ち良く寝てしまったのですよね。
機会あれば演奏してみたい楽器のひとつなんですけどね。


今回のコブラは「林正樹部隊」ということだそうですが、
他の部隊のコブラも見てみたくなりますねこうなると。
自分も参加してみたい気もしますが部隊から落ちこぼれそうな気もしますね。
「五十嵐はどうした?」「脱落しました!」みたいな。
やるならまずは匍匐前進からですかね。