10月の中心で何かを叫び、叫ばれて

この所はほぼ毎日浅草に通っています。
浅草の中心で何か叫んでいます。
愛ではないですが割とそれに近いものを叫んでいます。
「いらっしゃいませ」などの部類の言葉です。
特にここに特筆すべき面白い出来事はありませんが、
取りあえずもの凄いたくさんの外国人観光客を相手にしています。
外国人に会いたければ浅草に行け、ということわざを作りたくなるほどです。
まあ実際作りはしませんが。
私の拙い英語で半ば必死にコミュニケーションを試みていると
「すいませんこちらはおいくらですか」と割に流暢な日本語で話しかけられ、
何だよう日本語話せるなら最初から話してくれよう〜と、
頑張ったんだから点数上げてよう〜と
仮装大賞の司会時の欽ちゃんのような様相になるのですが、
外国人が日本文化に楽し気に触れる様を見ているとやはり何だか嬉しいものですね。


そんな折、先日は青山ブックセンターというところに赴き
古川日出男氏の朗読&トークを聞いて来たのですが、
こうして書店内で軽い気持ちで朗読を聞けるというのは実に良いですね。
まあ軽い気持ちで聞くとぶっ飛ぶような内容ですけどね。
前回彼の朗読を聞いた時はバックに音楽が付いていたので
半ばサウンドとして聞いた感じでしたが、
今回は声のみなので言葉の内容にぐっと掴まされました。
「聖家族」を書き上げて今後は「LOVE」という作品の続編を書く予定だそうで
(ていうか断続的に書いてあったものを今後書き直す予定だそうですが)
まだ本になってないその続編の一部を朗読してくれたのですが、
その言葉のスピード感とか(決して早口という意味ではないのです)
情景を鋭角に切り取って行くような文体とかビート感とか、
改めて音楽的な構築のされ方だなと思いました。
それ以前に内容が面白過ぎて早く続きを読みたいものだと思いました。
まだ本になってない小説を朗読でいち早く聞かせるという試みは
楽家が音源化されてない新曲をライブで聞かせるようなもので、
こういうある種の小説の読まれ方もあるのだなと感心した次第です。
実際耳で聞いた言葉ですが「読んだ感」が強く残りました。
入稿の前日に及んで30枚書き直したりなどの彼のぎりぎりな推敲ぶりを聞くと
自分の苦労なんざ大したことないなと思い知らされますね。
いやー刺激受けました。


そんなわけでレコーディング、頑張りたいところです。
夜遅くとか朝早くとかに作業しているので一日かけてリバーブかけただけとか、
かなりスローリーな展開になっています。
参ったなという感じです。
参っている場合じゃないんですが。
そんな状態ですがライブやりますのでよろしくお願いしたい所存なのです。


11/9(日)
三軒茶屋grapefruit moon「PATH」
open 18:00 start 18:30
料金:前売2000円 当日2500円(drink別)
出演:pasadena with poundhip upsetters / fishing with john / 中村好伸 / 麓健一


ギターリスト競演という感じでしょうか。
ギター好きは必見です。
ギターの弦を張り替えて臨みます。
多分今年最後のライブになるんじゃないかと思います。
新曲もやる予定です。
そう書いておくとやらざるを得ないので書いておく次第です(笑)。
ぜひぜひよろしくお願いします!