ミュージック、ナウロマンティック

ミュージック

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シンガー板尾創路の詩人っぷりが堪能出来る好盤です。
ビートルズライクなアレンジとメロが彼の朴訥とした歌唱にハマってます。
作曲とプロデュースの峯田和伸氏のセンスが光ってますね。
「ホテル住まいの小学生」なんて普通に良い曲ですよこれ。
お笑いの人が歌を出す場合って普通に歌手として歌う場合と
キャラを活かしたコミカルな打ち出し方で歌う場合と分かれますが、
彼の場合どっちともつかないような独特な佇まいで、
おかしくてやがて哀しいみたいな世界観が良いのですよね。
「砂渡し爺」の昭和のアニソンぽいメロも良いですし、
これのバックで歪んでるギターも不穏でかっこいいです。
お笑いの音楽ってそれこそ才能が集結した優れたものから
一時の人気に便乗して作られたやっつけ仕事まで色々ありますが、
こういう味わいのあるアルバムは良いですね。
まあ便乗で作られたやつも20年くらい経てば味が出るし嫌いじゃないですけどね。
ダンディ坂野の曲などもそのうち何サイクルか経て発掘されることでしょう。


ちなみに私がお笑いもので好きな曲はテイ・トウワによる今田耕司
「ナウロマンティック」なんですけどね。
シュガーベイブの「DOWN TOWN」とサビのメロが似てるというかほぼ一緒だと思うんですが、
良い曲なので好きなのです。
島田紳助明石家さんまテクノポップ曲「I LOVE YOUしたいよ」も
イージービーツの「Friday On My Mind」とサビのメロがほぼ一緒なんですが、
こちらも良い曲なので好きです。
(ちなみにこれの作曲は鈴木慶一氏です)
この「何か似てるけど何か良い曲に仕上がっちゃう」というのも
お笑いの人のパワーによるものなんでしょうかね。
あと浜ちゃんの「WOW WAR TONIGHT」も結構好きな曲ですけどね。
あの頃の小室氏は輝いていましたね。
今「with T」が小室のことであるとわかる若人はどのくらいいるのでしょう。
今浜ちゃんくらいの大ヒットを生み出す芸人がいないというのは
ダウンタウン並みの大物芸人が新たに現れていない証拠なんでしょうね。
ヘキサゴン関係の一連の大ヒットもチームプレイという感じですしね。