私、M-1を視聴し

M-1グランプリですが、今年の優勝はNON STYLEということで。
最終3組の出来からしたら彼らの優勝は妥当かなと思いましたが、
サンドウィッチマンとかチュートリアルとかの時のような
爆笑で圧勝!みたいな感動がちょっと少なかったような印象も受けちゃいましたね。
まあでも素直に優勝出来て良かったなあと思いましたけどね。
ちょっともらい泣きしちゃったですよ、彼らの道のりを想って。
さすがに泣き過ぎじゃないのという気もしましたが(笑)。
「オレの涙腺!」というコメントは実は用意してたんじゃないかと思うんですけどね。
あの一言でさらに仕事増えるんじゃないでしょうかね。


1番目のダイアンですが、出順がトップというのもあったんでしょうが、
前半のやりとりが長かったし、間もちょっと悪かったような印象ですね。
みんなが知ってる事象を知らないという体で展開するスタイルですが、
このスタイルなら前に見た寿司ネタの方が格段に面白かったような気がします。
まあでも後半の「トナカイならまあ行けるでしょっ」とか
「妖怪プレゼント配り」とかのネタは爆笑しましたし、
独自の持ち味があるので大好きですけどね私は。


笑い飯は冒頭の闘牛士ネタは凄く面白かったですけど、
(「まあいつも代わってくれるもんな」という一言は良かったですね)
後半はいつも通りだしネタも割と普通な感じがしましたね。
「散髪したことあるー」というボケは笑っちゃいましたけどね。
やはり常連だと新鮮味に欠けてしまうきらいはあるんでしょうね。
期待度が高過ぎるんでしょうか。


モンスターエンジンは神々の遊びコントとかピンの鉄工所ネタとか物まねネタとか、
別なネタのインパクトに比べると何だか普通過ぎるような気もしましたが、
普通に漫才も巧いので素直に感心しちゃいましたね。
賞状渡す時の「ばけ、もの」というボケが面白かったです。
ポテンシャルの高さは抜群だと思うので今後がさらに楽しみです。


ナイツはいつも通りのスタイルで笑いをかっさらっていましたね。
「風邪の谷を治すか」「痴女の宅急便」「となりのメトロ」など
ボケをとにかく畳み掛けてくるのでつい笑っちゃうんですよね。
「城」の前でテンション下がったり「メガネ」でテンション上がったりなど
抑揚も工夫されていたし良かったですね。
彼らの場合ボケが並列に配置されていてそれをいちいち拾っていくというスタイルなので、
何となく山場に欠けるきらいがあるのを心配してたんですが、
今回のはそれも見越したネタになっててそこが良かったですね。
ただ最終戦でやったネタの方はNON STYLEに比べると平坦過ぎるように見えてしまって
それが敗因じゃないでしょうかね。
光GENJIを歌うくだりの間が今イチだったような気もします)
出来はやはりこの1回目の方が良かった印象です。
「私は具になりたい」は爆笑しましたけどね。


U字工事は栃木ネタで押して行くというスタイルで
「ごめんねごめんねー」の鉄板ネタと共に実力は遺憾なく発揮出来てたと思います。
ただそれオンリーだと優勝は難しいのかもしれないですね。
何だか印象に残るボケがなかったような気もするのですよね。
漫才が巧いというのとネタが面白いというのは別というか。
彼ら、漫才は抜群に巧いんですけどね。


ザ・パンチは緊張してたのかスベッちゃってましたね。
「死んで〜」というのが果たして茶の間で受け入れられるかというのもあるんですが、
それ以前に間がちょっとおかしくなっちゃてて残念でした。
「死んで〜」のバリエーションはハマれば凄く面白いんですけどねー。
ギターのくだりとか本当はもっと爆笑出来るところだったんでしょうけどね。


で、NON STYLEですが、芸風的にキングコングと似てるので
先にこっちが爆笑取ったら次のキンコンは危ういと踏んでたんですが、
実際その通りになりましたね。
長いこと相方のイキりいじりネタで展開してた彼らですが、
ボケた後に自分を戒めるという新たなネタを導入してて、それがハマってましたね。
「漫才の巧さとネタの面白さは別」と書きましたが、
こういう賞レースではそのバランスの良さが決め手になるんでしょうね。
今回はNON STYLEが一番バランス良かったように思います。
(ただサンドとかチュートの時のような感動は少なかったんですよねえ)


キングコングはカウス師匠の言う通り
漫才は巧いけどハートの熱量が伴ってなかった印象ですね。
NON STYLEに食われてしまったという印象です。
何か前に見たことあるネタのような気もしたんですが、
ネタ自体さほど面白くないのがいつも気になるんですよね。
漫才は抜群に巧いので惜しいなあと思うんですが。


敗者復活のオードリーは今年一番の出来の良さだったような印象ですね。
完璧に近い間の良さだったような気がします。
ネタも面白かったですしね。
友情を確認して笑い合うくだりもきちんと着地してましたし。
(その後のハイタッチのくだりがカメラワークの悪さで映されてなかったのが残念ですね)
春日は普段からよく噛むのでその処理も手慣れたものでしたね。
松ちゃんの「4431も面白くなってきた」というコメントも良かったですね。
ただ最終戦2回目の方は若干リズムが崩れたというか、
1回目に比べるとちょっと落ちたかなという印象でしたね。
やはりバランスの良さとか空気の持って行き方とかで言うと
NON STYLEの優勝だろうなあという気がしました。
それにしてもナイツのメガネとかノンスタのストラップとか、
1回目のネタが2回目のフリになってる辺りは流石だなと思いましたね。


それにしても審査員がみな「初めて見たけど」的なコメントをしていて、
あれだけテレビでネタ披露してるのに意外とみな知らないんだなと思いましたね。
松ちゃんとかも同じ吉本なのにノンスタ見たことなかったのかという感じで。
(ちなみに今回審査員で一番コメントの気が利いてたのは上沼恵美子でしたね)
まあ若手は本当にたくさんの数いますからね。
その中で9組に残るんだから凄いことですよ。
何だかんだ書きましたが基本私はお笑いが好きなので来年も楽しみに見ると思います。
それにしても「金髪豚野郎」と言ってもらうがためにセットしたような
サンドウィッチマン伊達の髪型はずるいと思いました(笑)。
ツカミにちょうど良いですよねあれ。