私、R-1ぐらんぷりを鑑賞し

R-1ぐらんぷり2012を鑑賞しました。
ざっと感想を書きます。


友近のネタはお馴染みの水谷千重子でしたが、
これは3分くらいに縮めてしまうと面白さが半減なんですよね。
10分とかじっくりやってくれればじわじわ面白いネタなんですが。
最初に検索ちゃんで見た時はこのネタの凄みに衝撃受けたものですが、
今回のバージョンは折角のネタのダイジェストという印象を受けてしまいました。


野生爆弾川島は一番トチ狂ってた頃の赤塚不二夫の漫画のキャラのようで、
彼の狂気が全開で良かったんですが、絵描き歌の2巡目のオチを噛んでたし、
出順的にもまだ会場があったまってないところにこれはきつかったような気がします。
私は好きですけどね、宇宙という壮大なオチといい。
宮迫の「7時台に何してくれてんねん」というツッコミが的確でした。


AMEMIYAは毎度お馴染みのネタで聞き飽きてる感もあるし、
曲もコード進行もネタの運びも毎回同じだし、
正直そろそろ新しいネタを持って来ないときついような気がしますね。


COWCOW多田はギャグを連発という自身の武器を活かしたネタで、
それをランダムに選んで即座にやるスタイルは工夫されてるなと思いました。
瞬発力と確かな演技力がないと出来ないネタですしね。
ただ何度も見てるネタが多かったので新鮮味はなかったですけどね。
彼の持ちギャグの集大成という感じでは良かったんでしょうが。



サイクロンZは未完成のマジックを勢いでやるというネタで、
今までにないマジックネタで新鮮でしたね。
勢いがあり過ぎて雑になってた感もあるし、
カメラがゲストの顔を抜いてて大事なボケが写ってなかったりしてましたが。
輪っかが通らないところを最後には通るという構成も巧く出来てたし、
それこそ海外でも受けそうな気がしました。
笑えたかと問われればあんまり笑えませんでしたが。


いなだなおきはフリップネタを基本に自虐&顔ネタを絡ませる構成でしたが、
フリップのボケ自体面白くないし合間のギャグも正直面白くなかったですね。
もっとキャラを突き詰めれば徳井のようなイケメンとの対比の場面で
バラエティでも用途はあるとは思いましたが。


チュート徳井は以前も決勝でやったヨギータネタでしたが、
今回はさほど面白いネタでもなかった気がします。
(実は前回もそんな面白いとは思わなかったんですが)
走行距離のくだりも車に乗らない人には正直ピンと来ないネタですし。
2巡目のパンティネタはゴールデンであれをやれて満足だったんじゃないでしょうかね。
(勝ちを他の人に譲ったような感じもしました)
個人的には横に福ちゃんがいてくれた方がやはり面白いような気がします。


キャプテン渡辺はギャンブルに焦点を当てたネタでしたが、
さほど面白くもなかった印象です。
唯一笑えたのはピザのくだりでしょうか。
彼も毎回同じようなネタの運びですし、そろそろ新しいスタイルも見たい気がします。


千鳥大悟はフリップネタをやるのかと思いきや実はコントという構成で、
いつもの千鳥ワールドの独特な世界観が活かされていて面白かったですね。
「うんち」の文字がずっと出ているところとかきちんと計算されているし、
緩急もあるし演技力もあるし、実に巧い作りだなと思いました。
この間の漫才の「白米」みたいな強いボケがなかったのが敗因だったかもしれません。


ヤナギブソンyoutubeヤフー知恵袋などのツールを盛り込んだ内容で巧かったし、
海外まで行くネタの飛躍もあったし、その緻密な構成力に感心しましたね。
「もう2人も見てるの?」とか笑いました。
ミルフィーユと煙草のオチも綺麗に決まってたし。
プラン9はこれだけ優秀な人材が集まっているのになぜに売れないのでしょうかね。


ヒューマン中村は正統派フリップネタで
ボケのひとつひとつが完成度が高くて面白かったですね。
ここまで番組を見て来て初めて爆笑しました。
「板垣system自由は死せず」「地球は青quarter」
「人の振り見て我がふりNow on sale!」とか傑作じゃないかと思いました。
「山田君、座布団It`s mine」「さ〜て来週のサザエsurfer」も良かったですね。
英語の発音もしっかりしているし、耳で聞いて面白いのもポイント高いですね。
あとにツッコミのコメントを加えるのも的確で良かったと思います。


スギちゃんはレッドカーペットで見て以来気になってたんですが、
今回は勝てる空気を存分に醸し出していたし、実際出来も良かったですね。
ネタも全部オチを知ってるのに笑えたし、人の良さが伺えるキャラも良いなと思いました。
2巡目のネタでちょっとふわふわして間も悪かったし、若干噛んではいましたが、
出来れば彼に優勝させてあげたかったですね、人情的には。
でもまあこれを機に彼もブレイクするんじゃないでしょうか。


最後優勝は多田かあと若干がっかりもしたんですが、
多田が涙ぐんだくだりでその気持ちも消え失せましたね。
COWCOWの苦労も長年見て来てますからね。
あのギャグ群が認められて良かったなと思いました。
さらにそれを見て涙ぐむスギちゃんも良かったですね。
美しい終わり方になって良かったなと思いました。



しかし全体的にはいまいちな番組だったなという印象でしたね。
番宣で来ているゲストの顔を抜くタイミングも悪いし、
言っちゃえばゲストすらいらないような気もしますしね。
高橋英樹が全部のネタにウケ過ぎじゃないかと思ったりもしました)
動きのあるネタでのカメラの追い方の間の悪さも気になりました。
ネタが3分というのも微妙な気がします。
本当に審査したのこれ?というレベルの低さも気になりますし。
最後のブロックのレベルだけ異様に高かったので
そこだけでも良かったくらいです。
ガチの大会の緊張感を増すかもっとバラエティに寄せて明るくするか、
どっちにも転んでない微妙な印象を受けました。
THE MANZAIキングオブコントのようなわくわく感のない大会では
そのうちお笑いファンにも飽きられるような気がします。
私はお笑いが好きなのでそれなりに楽しみを見い出しましたけどね。
取りあえず今後は多田よりもスギちゃんがブレイクするんじゃないかと思います。
そんな気がするぜぇ〜。
ということで。