猫、デジタル書簡

板東さんのDVDに提供した曲をまとめた単独音源がサントラという形で明日28日に発売になります。
配信限定ですがぜひよろしくお願いします。

fishing with john「猫書簡」
1、猫のハロー〜書簡と予感
2、微睡ワルツ
3、彼女のティップトゥ
4、朝顔日記4日目〜雲を視る
5、泳ぐわ、ハンモック
6、タンスマウンテン
7、10月の庭
8、西日と君
9、月に輪唱
配信サイト
PC:iTunes Store/ ナップスター / レーベルゲート / USEN / リッスンジャパン / KING BEAT / mixi / レコミュニ
モバイル(着うた、着うたフル共に):LISMO、レコ直フル、他



元々板東さんとは招き猫の仕事でお世話になっていて顔見知りであったんですが。
たまたま去年板東さんのギャラリーで個展させていただいた際に久々に会って、
そこで私の音楽の話題になったのですよね。
で、その後板東さんが私のCDを聞いてくれて、いたく気に入ってくれたという経緯で。
今回DVDの話が持ち上がった際に「音楽はぜひfwjで」と直々にご指名いただいたというわけです。
板東さんはCSN&YとかTHE BANDとか70年代辺りの音楽がお好きだそうで。
CSN&Yってバッチリじゃないすか!と嬉しかったですけどね。


今回「猫が寝てる映像」ということで事前に写真集を資料でいただいたんですけど、
見ながらリラックス出来るようなものをとの説明を受けて、
「映像と音による猫アンビエント」みたいな感じで曲を作ったんですけど、
寝てるからといって全曲子守唄みたいなものでも飽きてしまうし、
多少は表情変えないといけないなと思って作曲するのも気を使いましたね。
たまたまその頃ペンギン・カフェ・オーケストラを聞き直していたので
そういう雰囲気は出てるんじゃないかと思うんですが。


あと今回は曲に猫の生声も使おうと思って猫を飼ってる人に頼んで録音をしてもらいました。
石本家のコマオとGOMES THE HITMAN山田家のポチ、大谷能生家の笛ちゃんと雫ちゃんの声です。
何が面白いって録音してる時の飼い主の方の猫撫で声が文字通り猫を撫でるような甘い声なんですよね。
この人たち猫を前にするとこんなスイートな声出すんだーという感じで。
そっちの声のほうが何だか可愛いし寧ろそっちを使っちゃおうと思ってたら石本さんから
「俺の声は使わないでねん」と釘を刺されてしまったのでやめておきましたけどね。
(山田氏の「ポチ!」という甘い声はさり気なく使わせてもらっちゃいました)
最後の「月に輪唱」という曲では3匹の声が一緒に聞けます。
ただ録音のレベルの問題や声の音域の問題などでミックスが難しかったですけどね。
不思議なのは声単独で聞くと犬の鳴き声のようにも聞こえるのですよね。
猫の声は単純に「にゃあ」だけじゃないのですね。
「ぶぎゃあ」みたいな声もあるのです。


ちなみに板東さんは「西日と君」という曲が特にお気に入りだそうです。
「良い曲だねえ」としみじみしておりました。
私のいなたいスライドギターが泣いています。
「タンスマウンテン」の口笛もぜひお聞かせしたい箇所です。
たかがこの数秒録るのに大変だったのです(笑)。
ちなみにこのサントラの方はDVD版とはミックス、マスタリングが異なります。
本人以外わかんないくらいの微妙な違いや明らかに違うものまで様々ですが、
iPodや携帯などでお聞きになりたい方はぜひこちらをお願いします。
ディスクで欲しい方や猫好きな方はぜひDVD盤の方で。


しかし今や配信の時代なんですね。
時代が時代なら「万葉集着うたフル」みたいなのもあり得たわけでしょうか。
万葉集って今流行りのコンピレーションアルバムみたいなもんですしね。


追記:音楽サイト、ナタリーで「猫書簡」を紹介していただいています。
ありがとうございます!
http://natalie.mu/