猫三昧の猫日和

そんなわけで猫町カフェでのライブ、無事終了しました。
ご来場下さった方々、本当にどうもありがとうございました!
メンバー5人による完全生音でのライブは初めての試みだったんですが、
会場の鳴りも良く、天候も雰囲気も猫も子供たちも機嫌良く、楽しいライブになりました。
1回目
1、アゲハに映る
2、一人二役のスキップ
3、朝顔日記4日目
4、疾風スカート
5、泳ぐわ、ハンモック
6、微睡ワルツ
7、虹
8、夏でもなく秋でもなく
2回目
1、鈍行ブックモービル
2、ウサギ泥棒
3、タンスマウンテン
4、10月の庭
5、サイクル曜日
6、西日と君
7、12月のスマイル
8、夕方ループ
9、読みかけの夏


この日は朝11時の集合だったんですが定刻に来たのは私だけで、
メンバーからは「近くには来ているが迷ったぽい」という迷子報告メールが次々に来て。
これだけ一斉に大人から迷子報告を受けるのも珍しいことよのうと思いつつ、
みんな無事辿り着けるのだろうか、ライブが出来るのであろうかと心配になったのですが
余りに天気が良いので「まあいっか」とのほほんと構えてるうちに全員集まって。
まあ生音ということでPAの細かい調整しないで良いので、
立ち位置だけ決めたらリハ完了という感じだったんですけどね。


今回はカフェに隣接する板東さんの図書館と称する書庫を楽屋に使わせていただいて。
そこはもう「世界中の猫の本をすべて集めました」みたいな様相で、
猫に関する図鑑、漫画、小説、写真集、詩集、画集、絵本などが四方八方に積まれており、
(勿論板東さんのたくさんの著書もケースに並んでおりましたよ)
改めて板東さんて猫業界の第一人者なんだなあと感心してしまいましたね。
表紙にたまたま猫が写ってるだけの本とか、
「ネコろんでわかる経済学」みたいなタイトルにのみ猫が入ってる本とか、
(中身見たら猫は全く関係ありませんでした・笑)
何しろ猫で検索して出て来るものはほとんど網羅されてたんじゃないでしょうかね。
猫図書館とはこういう部屋のことを言うのだろうなという感じで。
みんなで夢のような部屋だなと言いつつ猫本に囲まれておにぎりなどいただきました。
「お、ますむらひろし!」とか「お、大島弓子!」とか興奮しつつ。
今回ギターのひじきさんがお子さんを連れて来てたので
さながら託児所みたいになって楽しかったですね。
ニャロメのなぞなぞの本があったのでなぞなぞ大会になったりして。
(さすがニャロメもきちんと押さえてあるんだなと思いました・笑)
子供がいると大人たちはみな優しくなるので良いものです。
で、おにぎり食べた後は石本さんらと千駄木方面を軽く散策して。
猫町ギャラリー寄ったら知り合いの猫作家さんが個展してたので挨拶などしたりしました。
あの界隈の渋い昭和然とした風景を石本さんが写真いっぱい撮ってましたね。
ピアニカの小林嬢が腹減ったというので「さっきおにぎり食べたのでは?」と問うと
「あれは朝御飯なのだ」とのことで「きみの朝と昼の差はどこなのだ」と思いつつ
これまた渋い昭和な喫茶店に寄ったりしました。
この喫茶店にも猫の写真がいっぱい貼ってあったりして、
何だか猫に囲まれる日であるなと改めて思ったりしましたね。
猫日和とはこういう日のことを言うのだろうなという感じで。


そんなこんなしてライブが始まったわけですが、
ギターの音もよく鳴り、心配してたバランスも問題なく。
扉を開けっぱなしで演奏したので外を歩く人が立ち止まって聞いてたりしてましたね。
(この界隈は本当に散歩人が多いのです)
子供たちもちゃんと大人しく聞いていて。
私もピアニカを吹いたりしていつもと違う感じの演奏になったと思います。
ただ「五十嵐くんもっと喋ったら?」とドラムの横山氏の奥さんに注意されてしまい、
メンバーの嫁に駄目出しされるとはトホホであるなと思ったのですが、
見に来てくれてた神森徹也くんが差し入れにアイスモナカを配ってくれて、
それ食べたらやる気が芽生えました。
みんなむしゃむしゃと美味しくいただいておりました。
ちょっとした隙にアイスモナカを仕入れて来るとは神森くん流石なり、と思った次第です。


次の2回目のステージは扉を閉めてじっくりと演奏出来て良かったですね。
静かめの曲が多かったですしね。
「読みかけの夏」とか演奏しながらしみじみしちゃいました。
一足早い夏の到来のような天気でしたしね。
こういうアコースティック楽器の編成の音は本来生音で聴かせるのが一番良いのです。
まあ狭い会場だから出来たというのもありますけどね。
みんなのニュアンスで音の強弱や抑揚を付けたり、向きを変えたりで調節したり、
なかなか面白い演奏になったんじゃないかと思います。
板東さんにも楽しんでいただけたようで良かったですよ。
2回目は反省を活かして結構喋ったんですが、
「途中で後ろ向くと声が聞こえないよ」とドラムの横山氏の奥さんに注意されてしまい、
メンバーの嫁に駄目出しされるとはトホホであるなと思ったのですが、
余りに天気が良いので「まあいっか」とのほほんと構えて
お茶をくくっと飲み干した次第です。
アドバイスは実にありがたいことです。


ここのカフェの看板猫ちゃんは2回目のステージの時には中にいたと思うんですけど
(最初お客さんの足下をうろちょろしてました)
演奏中はどこかで静かに聞いてたんでしょうかね。
通行人とかに撮影されたりアイドルオーラ放っておりました。
この近辺は本当に至るところに猫の面影ありという感じで、
普通に野良猫とかどこぞの猫とかうろちょろしてて、
猫町の名に偽りナッシングだなと改めて思った次第です。
(石本さんが猫を見かける度に「うちのコマオの方が可愛い」と
親馬鹿振りを発揮してたのが面白かったですね)
こういうところで演奏するというのも不思議な縁だなと思いますけどね。
猫縁とはこういうことを言うのだろうなという感じで。
生音ライブ、ぜひまた機会があればやりたいと思います。
取りあえず天気が良くて助かりました。
まさに猫晴れという感じで。
猫がひなたぼっこしたくなるような晴れという意味で。
猫晴れて。