日本の人

気が付けばもう5月も終わりなんですね。
早いものです。
今月は色々なことがありました。
清志郎がいなくなったことが大きいですが。


昨日は友人のFくんといなたい風情の居酒屋から隠れ家的なバーへとハシゴしつつ
がっつり飲んだのですが(何だか飲んでばっかりですが)、
飲みつつ何を語ったかというと清志郎のことで。
TVブロス」の清志郎追悼号の冒頭に載っていた細野さんの文章がしみじみ良くて。
清志郎のことをこれほど的確に(愛情を持って)現した言葉は他にないような気がします。
小さな花と一緒にそっと飾っておきたいような文章です。
「日本の人」を聞くと心が柔らかくほぐされるような幸せな気持ちになるのですが、
同時に泣きたいような気持ちにもなってしまいます。
優しく頭を撫でられているような感じがして。
詩人だよなあ彼は、と思います。
あれのサケロックがカバーしたバージョンも良いんだよね、
というような話をハーフ&ハーフ飲みながら(もろきゅう齧りながら)語りました。
日本で飲む酒はうまいです。


かと思えばうちのギターのひじきさんから
「新曲作ったので聞いて下さい」とmp3が送られて来て。
聞くと清志郎の声がするので清志郎の未発表曲も一緒に送って来たのかなと思ったら
それが何とひじき氏の新曲で。
清志郎っぽい曲を清志郎っぽく歌ってるのですが本人かと思うくらい似ているのです。
彼には物真似の才能もあったのかと吃驚した5月の終わりです。


「人と仲良くできない人
自分だけが特別な人
人となじめず苦しむ人
ストレスに悩まされる人


目を開けてごらん
顔をあげてごらん
春が来ているよ


また今日も思い悩む人
自分だけが淋しい季節


街はずれ夕暮れ丘の上
デパートのネオンがまたたく
家路を急ぐよ飛行船
一本杉の花も咲いた


わたし待ってるわ
お茶の支度をして
早く帰ってね


街はずれ南風吹く
2人だけの庭で会いましょう
2人だけの庭で会いましょう」
(「日本の人」作詞 忌野清志郎 作曲 細野晴臣