夜の科学、読みかけの夏

そんなわけでゴメス山田稔明氏のライブ「夜の科学」無事終了しました。
2デイズの初日だというのに約3時間(!)のフルボリュームで。
超満員のお客さんも喜んだんじゃないでしょうか。
我々は中盤のバンドセットで6曲、アンコールで1曲演奏しまして。
ドラムのケンイチロウさんも「本番が一番良かった」と言っておりましたが、
なかなか良い音を鳴らせたんじゃないかと思います。
お客さんが大人しく見ているので「あれ大丈夫かな」とか思ってたんですが、
みなさん笑顔で聞いてくれていたようなのでひと安心です。
人のサポート(しかも歌もの)で演奏するのはあがたさん以来でしたが、
新鮮だったし楽しかったです。
これも山田氏の歌の力のたまものでしょう。
会場の恵比寿天窓スイッチも初めて行きましたが良い空間でした。
恵比寿にはライブを見に行くとか用事がないと滅多に行かないですからね。
あのガーデンプレイスに行く途中の動く歩道とか妙に新鮮なんですよね。
本番前にチャビー氏とケンイチロウ氏とぷらぷら歩いて
ラーメン食べてみたりして恵比寿界隈を楽しんでみました。
良いですね,恵比寿。
ライブがなければビアホールでビールでも飲んでたところですが(笑)。


本番は前半に山田氏の弾き語りで7曲ほど歌われたんですが、
彼の弾き語りを見るのは実は久しぶりだったんですが、
より完成度が高くなってるような印象を受けました。
ピアノの音が印象的な「way back home」とか、
「長期休暇の夜」とかのサマーソングに胸キュンしちゃいましたね。
自分の中のネオアコ魂をくすぐられました。
彼が学生の頃に作ったという「サニーレタス」ていう曲も良かったですね。
「サニーレタスて!」とセットリスト見てタイトルに驚いたんですけどね。
どんなタイトルなんだって感じで。
楽屋でずっと口ずさんじゃいました。
自分の中のフォーク魂をくすぐられました。
あとミッシェルのカバー「世界の終わり」も良かったですね。
彼が歌うと彼のオリジナルにしか聞こえないのですよね。
歌い手によって本当に曲の印象って変わるものですね。


この日は山田氏が変わった柄のコンバースを履いてたので
「それ珍しい柄ですねー」と言うと、
「俺、日本で売ってないコンバース集めてるんだよね」とのことで、
「へー、じゃあそれはどこで買ったんですか」と問うと
「吉祥寺」とのことで
全員で「日本で売ってんじゃん!」とツッこんだのですが、
そんな観点でコンバースを収集する人もいるのだなと発見がありました。
私も愛用のあしたのジョーモデルのコンバースを履いて行けば良かったと思いました。
あしたのジョーという観点でコンバース買うやつもここにいるのです(笑)。


それにしても2日間で40数曲歌うというのも凄いですよね。
あの細身のどこにそんなタフネスが潜んでいるのか。
私なんか7曲ギター弾いただけなのに結構ぐったりでしたもんね。
知らないうちに緊張してたんでしょうか。
「体力をつけよう」
そんな漠然とした目標を掲げるに至った次第です。
かような心の変化。
これも夜の科学のもたらしたものなのでしょうか。


しかしこれでもうこの夏のイベントもあらかた終わってしまいました。
だんだん夏でもなく秋でもない狭間の季節になっていくのでしょう。
何だか寂しいような。
読みかけの本を読み終えてしまうのが惜しいような感覚です。
夏はあと何ページなんでしょうか。