レボリューション九號

寒い日が続きますね。
冷蔵庫で冷やされている食材や飲み物は日々こんな環境で
じっと黙って暮らしているのかと思うと健気に思えて来ますね。
まあ彼らは冷やされてこそ生き長らえてるわけですが。


先日CDショップの仕分け板に「彩冷える」という妙な単語を見付け、
そんなアーティストがいるのか、その前にそんな言葉があるのかと気になり、
検索してみるに至ったところビジュアル系バンドの名前であることが判明して。
しかも「彩冷える」と書いて「アヤビエ」と読むんだそうで。
私はへえと感心しつつも「何で『る』を読んであげないの?なんでナンデナンデ?」と
往年の鈴木蘭々の如きテンションで疑問を抱いたのですが、
4文字にこだわりがある故、あえて表記上「る」を付け、
4文字にこだわりがある故、あえて発音時「る」を読まないのだそうで。
(ウィキにてわざわざ調べました)
一見さんには厳しい世界なんですねビジュアル系というのは。
それはさておき「彩冷える」ていう言葉、なかなか風流で趣きがありますよね。
彩冷える賀茂のやしろのゆふだすきひと日も君をかけぬ日はなし」とか
すんなり古歌に収まりそうな言葉じゃないですか。
万葉集に出て来る枕詞のひとつ」とか嘘の由来が通用しそうです。


思えばビジュアル系のバンド名って不思議なセンスが炸裂してるもの多いですよね。
アリス九號.」で「アリスナイン」て読むのを知った時「その漢字どこから拾って来たの?」と
ちょっと驚きましたもんね、その言語センスに。
サイボーグ009系の戦隊の名前にハマりそうな名前ですよね。
海外も視野に入れたネーミングとしてはばっちりじゃないですか。
アンティック珈琲店」で「アンティックカフェ」と読むのも凄いですよね。
そのルールでいくとペンギンカフェも「ペンギン珈琲店オーケストラ」になっちゃいますもんね。
残像カフェとかも「残像珈琲店」になりますし。
(残像珈琲店藤子不二雄A先生の漫画に出て来そうな名前ですね)
「あんてぃっく珈琲店」とかひらがな表記にすると70年代フォークバンドみたいになりますね。
「きみとこうひいを飲むのです。」みたいな歌詞満載の。
「あんてぃっくかふぇ」と全部ひらがなにするとファンシーな香りが漂いますしね。
同じ言葉なのに表記でイメージが全然違うという。
ビジュアル系ゆえ言葉も見た目でチョイスするということなんでしょうか。
ファナティック何とかとか一時期舌噛みそうなややこしい名前多かったですが、
最近はそういう名前のバンドはいないんですかね。
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドージャスみたいな。
そんな名前にしてもどうせカリフラとか略されちゃうんでしょけどね。
去年仕事で一緒にアメリカ行った「宇宙戦隊NOIZ」というビジュアル系バンドも凄い名前でしたが、
漢字が入ってると海外で受けが良いというのは定番なんですかね。
一周して「いんぐりもんぐり」的な変な名前のビジュアル系バンドが現れないですかね。
ゲロゲリゲゲゲ」とか「水中、それは苦しい」とか。
「AAA撲殺チェーンソーロボトミー」とか「大腸肛門スパパパーン」とか。
撲殺チェーンソーロボトミーに化粧したイケメンが揃ってたら吃驚しますよ。
最近はみなメイクも上手だしイケメン揃ってるバンドが多いですが
LUNA SEAにおける真矢みたいな「なんでお前がそこにおんねん」的なキャラも良いですよね。
何かの間違いで入っちゃった人、もしくは強引にこの世界入って来ちゃったなー系の人。
この人スッピンだと不細工だろうなーとか思いつつキメ写真見るのも楽しいものです。
ビジュアル系は人材豊富ですし、ディグしていくと面白い人いっぱいいそうですね。