雪女とラーメン

雪化粧とはよく言ったものだと白く綺麗に塗られた世界を見て思う次第ですが、
次の日に化粧が剥げて泥濘の黒に汚される世界の様相を見るにつけ
化粧落とし的なものや化粧落とした後のスキンケア的な用品はないものか、
それを雪が解ける前に施すことは出来ないものかと思ったりするのですが、
雪業界にそんなものは残念ながらないようで。
化粧はあんなに丹念に綺麗に施すというのに。
落とす段階になると適当なんですね。
「現地解散!」みたいな。
したらしっぱなしでケアしないと肌が荒れますよと注意を促したいのですが。
まあたまに上手に化粧落とせてるなーという場所もあったりしますけどね。


ところで雪といえば「銀河鉄道999」というアニメで雪女が出て来る回があって、
雪女は触るものみな凍らせてしまうという力を持ってるんですが、
ある日ふと熱いラーメンを食べたてみたいと思うのですよね。
でもラーメンに箸を入れた瞬間に凍ってしまうので熱いラーメンを食べられないのです。
「熱いラーメンが食べたい!」と泣き崩れる雪女の悲哀が忘れられないのですが、
なぜに雪女がラーメン食べようとしてたのか最終的に食べられたのかなどは覚えていないのです。
コントみたいな話のようにも思えますが。

雪の日にラーメンなどの熱い食べ物を食べる度に
「ああこんな熱くて美味しいものを雪女は食べられなかったんだな」と
ふと思いを馳せたりします。
食べさせてあげたいものです。
雪女にラーメン。
チャーシューはいらない。なるともいらない。贅沢言わない。
でもねぎは入れてね。
ラーメン食べたい。