中華矢吹作戦遂行之事

そんなわけでまだ名古屋にいます。
割と真面目に仕事しております。
名鉄百貨店7階の「日本の職人展」という催しに出ています。
名古屋近辺の方はぜひよろしくお願いします。


今日は以前瀬戸の招き猫祭りでお世話になったY氏が売り場を訪ねて来てくれて。
「お昼でもどうですか」と近くのホテルの最上階にある高級中華屋に連れて行ってもらい、
中華のコースをご馳走になってしまいました。
そのようなものは誰かの結婚式で食べた以来だったので
「うむ、コースとな!」とデート前の乙女の如く身構えてみたりしたのですが、
出て来た料理が大変美味であったので身構えも早々に崩れ、
がつがつと喰らってしまった次第です。
前菜に始まり鶏肉とカシューナッツのどーのこーのとか、
海老と青物を炒めてワンダフルみたいな料理に舌鼓をパコーンと何度も打ったですよ。
ビートを刻んだですよドラマーの如く。
しかし3、4皿めくらいでだいぶお腹いっぱいというか良い塩梅になって来て。
そろそろご馳走さまかなと思ってメニュー見ると
その後北京ダックとか麻婆豆腐とか重要人物(人物じゃないけど)がラインナップされておるのですね。
役者揃ってるけど大丈夫かしら僕って感じで。
それと同時に点心とかスープとかも出てきますからね。
しかも最後の方になぜか「白飯」とか明記されているし。
え、このタイミングでご飯なの?と驚いたですよ自分。
そういうものなのかしらと思いつつもさんざおかず食べた後にご飯出されてもどうしようという感じで。
そんなわけで麻婆のタイミングでご飯も一緒に持って来てもらったんですが、
さすがにもうその時点で私の胃袋はフルなわけですよ。
THIS ISお腹いっぱいって感じで。
しかし途中で「もういいっす」と断ってもY氏に悪いし。
会ったことないし赤の他人だけど料理を用意してくれてる料理長にも悪いし。
料理を残すというのも何だか罪悪感もあり。
そこで満腹中枢に「君はまだ満腹じゃないからね!矢吹丈並みにハングリーだからね!」と
ひたすら言い聞かせ洗脳する作戦を実に速やかに秘密裏に遂行し、
何とか無事に最後のデザートの杏仁豆腐まで美味しくいただくに至ったのでした。
麻婆がピリ辛で食欲増進されたので助かりましたけどね。
「ビバ!ピリ辛!」とピリ辛を祝うダンスを踊りたくなったほどです。
思うにコース料理というものはマラソンみたいなものですね。
ペース配分とかその日の体調とか考えながら食を進めるという感じで。
ただ料理はどれも美味しかったので私は満足しすぎるほど満足した次第です。
70代のおじいさんであるY氏が一緒にコースを全部平らげたというのが凄いですけどね。
周りで食べている人も年配のご夫婦とか多かったですが、
あの量を全部食べきれるのかと感心した次第です。
そんなわけで久々に「食ったー」という言葉を感情込めて発しました。
その感情の込めっぷりたるや。
この言葉を力石に言わせてあげたかったぜと思った次第です。
名古屋にて。