桜のダンス2010

私の携帯で「さ」を入力すると携帯くんが気を利かせて、
豊臣秀吉織田信長の草履を懐に入れて温めて差し出したという逸話にも似た
ツーと言えばカー的な手回しっぷりで「寒い」という言葉を予測変換するので、
私はこの冬何度「寒い」という言葉を携帯に打ち込んだのだろう、
携帯以外にもPCに葉書に便箋にノートに、時には鏡にルージュの伝言として、
「寒い」という感情をしたためて来たのだろうと振り返ったりしたのですが、
それはもう無限に近い到底数え切れない回数なのであり、
それだけ長い間何度も何度も私は寒さに痛めつけられて来たのだなあと
我が手中にて「寒い」という文字を映し出す携帯画面を見ながらしみじみ思ったのですが、
そんな寒さ疲れの私にもようやく光が差し込んだようです。
今日のような春らしい陽気。
ビバ!春!とイケイケなテンションを隠し切れない陽気です。
今の私はピカピカに光ってます。
あきれかえるほど素敵状態です。
(この歌を知らないキッズは周囲の大人に聞いて下さい)
桜がさわさわと風に揺れているのを見ながらダンスでもしそうな勢いです。
えぐざいるとかが踊っていそうな類いのダンスです。
普段自分が踊りそうにないダンス。
しかもイケイケで。
えぐざいるのメンバーの名前を徐々に覚えつつある自分に不安を抱きながら
桜の森の満開の下でくるくると舞った次第です。
えぐざいるのボーカルの人は気を抜くとすぐ太るタイプの人ですね。
TOKIOの山口くんと同じじゃないかしら。
そんな季節ですが(どんな季節だ)曲を作ろうと決意を新たにしています。
新年度ゆえ。
「完璧な暖かさの到来を待つ」という意味の手拍子を鳴らしながら。
何度も何度も鳴らしながら。
桜のダンスをお前は見たか?
季節と季節の間に遊ぶ風の声を
貴様は聞いたか?