ロングロングタイガー&ドラゴン

まだ伊勢にいます。
こちらは良い気候です。
今日昼間、見知らぬ番号から携帯に着信があったので出てみると
数年前に仕事で一度だけ実演で出た催し場でレジ係をしていたお兄さんで、
どこの誰かを思い出すのに微妙な時間を要したのですが、
その数年前一緒になった以来電話もなけりゃメールもなけりゃ何もなかった間柄で、
その時だって売り場でちょこっと雑談したくらいの実に浅い間柄だったのに
なんで今更連絡よこすのか、つーか私の携帯番号をどこで入手したのかと
警戒心全開バリバリで疑問を抱きながら話を聞いてみると
「今生命保険の会社に勤めているのだけど、ぜひ近く会って30分ほど話を聞いてくれませんか」
という怪しいことこの上なしの提案であり、
即座に「えー忙しいからなあ」などと断る理由の常套句ナンバー1を繰り出したのですが、
向こうは「いつなら空いてます?そちらへ出向きますから」と積極的この上なしで、
ぐいぐい来やがるのです。ザキヤマの「来る〜」みたいな様相で。
困惑という二文字を全開で顔に浮かべながら「うーん」などとごにょごにょと言っていると
「あ、別に生命保険に加入させようとかそういう話じゃないから!」とか言ってくるので
「あ、じゃあ安心して会って30分話を聞こうかな!」と思ったかというと勿論そんなことはなく、
逆にこれは間違いなく怪しい方面の勧誘だと確信を得ると共に
忙しいところにこんな電話してきやがってと怒りも覚え、
その場で電話越しに空中元彌チョップでも喰らわしてやりたい衝動に駆られたのですが、
その前に空中元彌チョップを覚えている人がいるのだろうかと不安も覚えてしまい、
「今伊勢にいるのだがいつ帰れるかわからない」という
実にぼんやりした言い訳で電話を切ったのですが、やれやれという感じです。
当時休憩中に売り場をまかせるのに自分の携帯を教えたような記憶もあるのですが、
それをこの数年しっかり保有していたというのも恐ろしい話です。
私の方は彼の番号を聞いた覚えもないし名前も覚えていなかったんですけどね。


そういやちょっと前、私の母親の元に見知らぬ30代女性から電話がかかってきて、
「卒業名簿を見て電話してるんですが○○高校の卒業生の方ですよね?
今東京で一人暮らししてるんですが周囲に知り合いがいなくて寂しいのです。
30分くらいでいいからお話ししてくれませんか?」とのことで、
怪しいと思いつつも同じ故郷出身ということもあるし無下に断るのも何なので
「絵付け教室というのをやってるから参加してみれば?話も聞けるし」と
商売に結びつけるという作戦で返したところ、本当に教室に来たのですよねその女性。
その時は私が対応したんですが見た目は普通な常識人という印象で。
「何だ本当に同郷の人と話がしたかっただけか」と思っていたら帰り際に
「実は私、信じてる方がいて。集会に行って一緒にその方の話を聞きませんか?」とのことで、
何の事はない見知らぬ宗教の勧誘だったというオチなんですが、
こういうことがままあるのですよね。
ミクシィだの出会い系だの間接的に知り合うツールがいくらでもあるのに
会ったこともない赤の他人に直に電話して来て「会って話がしたい」と申し出るという
ダイレクトというかいきなりな距離感で切り込んで来る辺りに恐怖を感じるのですが、
そのくらいの行動力を仕事に活かせばそれなりに成功するのではないかと
方向性を指示してあげたくもなった次第です。
しかし「30分話を聞いてくれ」というのは基本パターンなんですかね。
タイガー&ドラゴン」だって5分だけでもいいと譲歩しているのに30分とは。
今日電話してきた人がこのブログを見るかどうかわかりませんが、
もし見たらもう電話して来ないで下さいまし。
空中元彌チョップは効きますよ意外に。