私、6月のほとりで

気が付いたらもう6月です。
1年の折り返し地点です。
早いとしか言いようありません。
ちょっと来るの早過ぎじゃない?と
6月に物申したい気分でいっぱいなのですが、
彼らは雨を降らす準備で忙しいので聞き入れてもらえそうにありません。
何とも困ったことです。
「雨の日はしょうがない」という小室等氏(哲哉じゃないですよ)の歌がありますが、
本当にしょうがないとしか言いようのない雨の日ってありますよね。
そんなしょうがない雨の日がこれから続くのでしょうか。
もう梅雨入りカウントダウンは始まっているのでしょうか。


情緒ある雨模様に安易に叙情的になるほどヤングでもないし、
こんな薄汚れた酸性雨如きにロマンチックを見出してたまるかという
妙にパンクな精神が働くので雨なんぞ普段傘で蹴散らしてやるばかりですが、
たまに郷愁というか、雨の匂いや情景にふと心動かされたりする瞬間もあって、
そういう時は「雨って素敵やん」(紳助風に)とか思ってしまうのですが、
雨の野郎はそういうところを突いて私の足下に浸食して来やがったりするので
油断がならないのです。
本当にしょうがないやつです、雨。
しかししょうがないという感じで受け入れながらうまくやりすごしていけば
たまに一句詠みたくなるような、はっとするような風流な情景にも出会えるのかもしれない。
そんなことを思いながら優雅に雨の日を更新していくべく
ビニール傘と一緒に梅雨の到来を待っている私です。
公園のベンチでひとりお魚を釣ればお魚もまた雨の中。