生音フレキシブル

あの地震から10日余り経過したんですね。
被災地の状況や原発の状況や様々なニュースを目にし、
ざわつくような感じは相変わらずですが何とか日常に戻りつつあるこの頃です。
節電しつつ仕事をしてレコーディング作業なんかも再び始めています。
自分に出来る事、やるべきことをやるしかないわけで。
ライブに向けてのリハなども行なっています。
先週は停電やら電車の運行やら余震やらの状況がどうなるのか読めず、
当日の直前までリハをやるかやらないかでメンバー間で連絡し合い、
「電車が動いていない」「電車激混みで楽器の運搬が危うい」
「仕事で大幅に遅れそう」「全員揃うか微妙」「月が綺麗」
などとメールが飛び交い(最後のはあんまり関係ないですが)、
私も移動中に嘘のように混んでいる電車の様子を目の当たりにし、
これは五十嵐にリハをさせない会の会員による妨害工作の一環であろうか、
リハ出来たとて無事に帰れるのであろうかと不安になりつつも
直前まで「今どこ?」「来られそう?」だのと各メンバーに連絡を取り合い、
結局遅れて来たメンバー含めほぼみんな集まり、何とかリハが出来、
帰りもさっきの凄まじい混みようは何だったのだというほど電車が空いており、
普通にリハして普通に帰れた結果となったので拍子抜けというかほっとした次第です。
こういう時だとフレキシブルに動くことが大事ですね。
リハ中にも中村くんの携帯から地震警報が鳴り、
(他のメンバーの携帯は圏外だったのです)
全員でスタジオ外に避難するという場面もあったのですが、
そこは揺れが全く感じられない場所だったので大丈夫そうだと戻りました。
(あとでかなり大きな余震だったと知ったんですが)
その時も隣のスタジオでは爆音でハードコアバンドが演奏中で、
もし大地震だったらこの人たち爆音と共に死んでたのかもなとぼんやり思ったりしました。
我々は今回当初からノンPAの生音編成でやる予定だったので電気を使わない演奏していたんですが、
スタジオの人に「節電セットなんですね〜」と無駄に褒められたりしました。
「勿論こんな時ですから」と答えておきました(笑)。
そんなリハの成果は4月2日のギャラリー猫町でのライブでご覧いただけます。
この日は3月29日から4月10日に行なわれる小嶋伸・サチコさんの個展に合わせての
DVD発売記念ライブという名目だったんですが、
その個展の方が地震の影響で延期となってしまいました。
それを受けて会場側とも相談したんですが、ライブの方は予定通り行なうことにしました。
チャリティーイベントという形で会場でも別な形で催しを行う予定です。


4月2日(土)谷中ギャラリー猫町
出演:fishing with john
開場17時 開演17時半
料金1500円


この日のライブの収益はすべて震災の義援金として寄付させていただきます。
PAを使用しない生音編成でお送りします。
部屋で聞いているかのような響きをお楽しみ下さい。
ご予約はyusuke-igarashi@maneki-neko.comまで。
もしくはツイッターにてDMやら@でご連絡下さい。
みなさまのご来場をお待ちしております。